テニスをプレーしていて、「最近どうもラケットが手の中で遊ぶな」と感じることはありませんか?実は、ショットの安定感を左右するのは高価なラケットそのものよりも、手のひらに直接触れるわずか0.5mmの「グリップテープ」だったりします。
私は学生時代から数えきれないほどのグリップを試してきました。夏場の滝のような汗でラケットを飛ばしそうになった苦い経験も、冬の乾燥でグリップがカサカサになり、繊細なボレーの感覚を失った経験もあります。そんな「手のひらの格闘」を経てたどり着いた、本当におすすめできるグリップテープを、実体験に基づいた本音のレビューと共にご紹介します。
1. そもそも何を基準に選ぶべき?失敗しない3つのポイント
グリップ選びで迷ったら、まずは自分の「手のコンディション」と向き合うのが近道です。
- 「ウェット」か「ドライ」か: 手が乾燥気味でペタッと吸い付く感覚が欲しいならウェット。逆に、手汗がひどくてウェットだとヌルヌル滑ってしまうなら、水分を吸うほどグリップ力が増すドライが正解です。
- 「厚さ」による打球感の変化: 一般的な厚みは0.6mm前後。これを基準に、もっと角(かど)を感じたいなら0.4mm、クッション性や太さが欲しいなら0.7mm以上を選びましょう。
- 「色」の意外な盲点: これは長年の経験から断言できますが、同じ製品でも「白」が最も柔らかく、着色料の多い「黒」や「ネイビー」は少し硬めに感じることが多いです。迷ったらまずは白を試すのが鉄則です。
2. 【実体験レビュー】タイプ別おすすめグリップテープ10選
実際に私が使用して、耐久性やグリップ力の持続性を検証したモデルを厳選しました。
王道のウェットタイプ:安心の吸い付き感
ウェットタイプは、開封した瞬間の「手に吸い付く感覚」が最大の魅力。特に以下のモデルは信頼性が抜群です。
- ヨネックス ウェットスーパーグリップ:もはや説明不要のロングセラー。モチモチとした弾力があり、一度これに慣れると他が使えなくなる中毒性があります。
- ウィルソン プロオーバーグリップ:フェデラーが愛用していたことでも有名。ヨネックスより少しさらっとしていて、耐久性が非常に高いのが特徴です。
- バボラ プロレスポンス:極薄なのにしっかりウェット。グリップの形状を変えたくないけれど、滑り止めは欲しいという欲張りな願いを叶えてくれます。
汗かき必見のドライタイプ:夏場や多汗症の味方
「ウェットだと汗で滑る」という方は、素材自体が汗を吸い込むドライ一択です。
- キモニー ハイソフトEX:ドライの中でも「しっとり系」。ドライ特有のザラつきが苦手な方でも違和感なく移行できます。
- トーナグリップ:ドライグリップの代名詞。見た目は青い布のようですが、汗を吸うほどに「ギュッ」と止まる感覚は唯一無二。ただし寿命は短め。
- ルキシロン ドライオーバーグリップ:耐久性と吸水性のバランスが良く、砂入りのオムニコートで砂がついても滑りにくいタフな相棒です。
こだわり派への特殊タイプ
- ボウブランド グリップテープ:最高級のウェット。厚みがあり、使い込んでも表面のボロボロが目立ちにくい、まさにプロ仕様の贅沢品です。
- ヨネックス ウェットスーパーデコボコグリップ:凸凹のスポンジが入っており、指の引っかかりが劇的に良くなります。握力の弱い方やジュニアにもおすすめ。
- ゴーセン 穴あきグリップ:表面に無数の穴が開いており、通気性が抜群。湿気がこもりにくく、梅雨時期の強い味方です。
- プリンス エクススピード:とにかくコストパフォーマンス重視。頻繁に巻き替えて常にフレッシュな状態を保ちたいプレイヤーに最適。
3. 実録:実際に使って分かった「巻き方」と「替え時」のコツ
「いつ替えればいいの?」という質問をよく受けますが、私は**「表面のしっとり感が消えたら、たとえ破れていなくても替える」**ことを推奨しています。劣化したグリップで無理に握ると、無駄な力みが生じてテニス肘の原因にもなりかねません。
また、右利きの方は時計回りに、左利きの方は反時計回りに巻くのが基本です。逆に巻くと、打っている間に重なり目がズレてくることがあるので注意しましょう。
4. まとめ:あなたの最適解はこれだ
結局どれがいいの?と聞かれたら、私はこう答えます。
- **「迷っている初心者の方」**はヨネックス ウェットスーパーグリップの白。
- **「手汗で悩んでいる方」**はトーナグリップ。
- **「試合で最高のタッチを追求したい」**ならボウブランド グリップテープ。
グリップテープは数百円で買える「最強のチューニングパーツ」です。ぜひ色々なタイプを試して、あなたの手に魔法をかける一本を見つけてください。


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