テニスを始めたばかりの頃、私は「コートなんてどこも同じだろう」と思っていました。しかし、実際に色々なコートを渡り歩いて気づいたのは、コートの種類(サーフェス)が変わるだけで、テニスというスポーツは全く別の顔を見せるということです。
今回は、日本で一般的にプレーできる4つのコートについて、実際のプレー感覚や選び方のコツを、私の失敗談を交えて本音で解説します。
1. 日本の主流「オムニコート(砂入り人工芝)」
日本で最も多く見かけるのがこのオムニコートです。緑の人工芝の上にサラサラとした砂が撒かれています。
【体験談】滑り具合をコントロールできるかが鍵
オムニコートの最大のメリットは、雨が上がった直後でもプレーできる「水はけの良さ」と、足腰への優しさです。クッション性が高いので、3時間ぶっ通しでシングルスをしても、翌日の膝の違和感が少ないのが嬉しいポイント。
ただし、砂の上を滑る感覚には慣れが必要です。初心者の頃、私は滑るのを怖がって踏ん張りすぎてしまい、逆に足首を捻りそうになったことがあります。慣れてくると「スライディングしながら打つ」という独特の技術が身につき、守備範囲がグッと広がります。
ここで重要なのがシューズ選びです。オムニ専用のテニスシューズ オムニ・クレー用を履かないと、砂の上でスケートのように滑ってしまい、まともにプレーできません。
2. プロの気分を味わえる「ハードコート」
セメントやアスファルトの上に合成樹脂をコーティングした、全米オープンや全豪オープンでもお馴染みのコートです。
【体験談】ボールの跳ね方は一番素直、でも体への衝撃は強め
ハードコートの魅力は、何と言ってもバウンドの規則正しさです。イレギュラーバウンドがほとんどないので、自分の実力がそのまま試されます。球足が速く、しっかり振り抜けばエースを取りやすいので、攻撃的なプレーが好きな私にとっては最高にエキサイティングなコートです。
ただ、夏場のハードコートは過酷です。照り返しで体感温度は40度を超えますし、床が硬いのでふくらはぎへの負担がかなり蓄積されます。ハードコートで練習した日は、必ずフォームローラーなどで入念にケアをしないと、翌日はペンギン歩きになってしまうほどです。
3. 欧州の伝統「クレーコート(土)」
レンガの粉や土で作られたコートです。全仏オープン(ローランギャロス)のような赤土のコートは、日本では珍しくなりましたが、学校の校庭のような土のコートはまだ多く残っています。
【体験談】泥だらけになっても続く、長いラリーの醍醐味
クレーコートはボールがバウンドした後に急激に失速し、高く跳ね上がります。そのため、一発で決めるのが難しく、必然的にラリーが長くなります。
かつてクレーコートで対戦した際、相手が拾いまくるタイプで、1ポイント終わるのに5分くらいかかったことがありました。体力は限界でしたが、泥だらけになりながらボールを追いかける感覚は、テニスの原点を感じさせてくれます。プレー後は、シューズブラシで靴の裏の土をしっかり落とさないと、車の中が砂漠のようになるので要注意です。
4. 憧れの「グラスコート(天然芝)」
ウィンブルドンで知られる天然芝のコートです。日本では維持管理が難しいため、プレーできる場所はごく限られています。
【体験談】バウンドが低すぎて腰が悲鳴を上げる
運良く一度だけグラスコートでプレーしたことがありますが、驚くほどバウンドが低くて速いです。ボールが地面を滑ってくるような感覚で、常に深く腰を落としていないとラケットに当たりません。
テレビで見ているとお洒落で優雅に見えますが、実際は「超・肉体労働」です。スライスショットが面白いように決まるので、テクニシャンにはたまらない環境だと思います。
まとめ:どのコートでプレーすべき?
これからテニスを本格的に始めるなら、まずは日本で最も普及しているオムニコートで基礎を固めるのが一番の近道です。怪我のリスクも低く、多くのスクールやレンタルコートで採用されています。
もし、「もっと球速を上げたい」「プロのような高いバウンドを体感したい」という欲求が出てきたら、ぜひハードコートに足を運んでみてください。
どんなコートでプレーするにしても、一番大切なのは「自分の足を守る靴」です。コートに合ったテニスシューズを選んで、快適なテニスライフを送りましょう!


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