1月のテニスは、一年の中で最も過酷な環境と言っても過言ではありません。キーンと冷えた空気の中、ガットはカチカチに硬くなり、ボールは石のように弾まなくなります。しかし、この時期にしっかりとコートに立ち続けることこそが、春先のトーナメントで差をつける唯一の道です。私がこれまでの冬のテニスライフで培った、寒さに負けないためのリアルな体験談を交えて、1月のテニスを快適にする秘訣をお伝えします。
準備がすべて:1月のテニスウェア選び
冬のテニスで最も避けたいのは、汗冷えです。動いている時は熱いのに、待ち時間になると一気に体温が奪われる。この体温の乱高下を防ぐには、レイヤリング(重ね着)の工夫が欠かせません。
私が長年愛用しているのは、速乾性に優れたスポーツ用のベースレイヤーです。以前は一般的な保温インナーを着用していましたが、汗が乾かず後半に震える思いをしました。今では必ずアンダーアーマー コンプレッションなどの、汗を素早く逃がすタイプを肌に直接着るようにしています。
その上に、保温性の高いフリースや、風を通さないミズノ ウィンドブレーカーを重ねます。さらに、ベンチでの待ち時間には膝まで隠れるデサント ロングダウンコートが必須です。これを羽織るだけで、次のセットに入る時の体の動きが劇的に変わります。
道具も冬仕様に:ボールとガットの違和感を解消する
1月の気温では、テニスボール内の空気が収縮し、驚くほど飛ばなくなります。初めて冬の試合に出た際、いつもの感覚で打ったらすべてネットにかかり、パニックになったことがあります。
冬場は、ボールの空気圧の影響を受けにくいダンロップ フォートのような信頼性の高いボールを使用することをおすすめします。また、ガット(ストリング)のテンションも重要です。寒さで素材が硬くなるため、私は1月には普段より2〜3ポンド落として張り替えています。これにより、手首や肘への衝撃を和らげ、冬特有の「ボールの重さ」を軽減できます。
怪我を防ぐ!15分間の「儀式」
1月のコートは、思っている以上に体が固まっています。私が一度、冬場の無理なダッシュでふくらはぎを痛めて以来、欠かさず行っているのが入念な動的ストレッチです。
特に足首、膝、股関節は重点的に動かします。コートに入る前には、ファイテン メタックスローションのようなボディケア用品を使ってセルフマッサージを行い、血行を良くしてからアップを始めます。また、指先が冷えるとグリップが安定しないため、使い捨てカイロをポケットに忍ばせ、チェンジコートの度に手を温めるのも、細かいですが重要なテクニックです。
冬の練習こそ「フットワーク」を磨くチャンス
1月の練習メニューは、とにかく「止まらないこと」を意識しています。足が止まれば体温が下がり、パフォーマンスも落ちるからです。
ショートラリーから始める際も、常に小刻みなステップを踏み続ける。この習慣を意識的に行うことで、夏場には意識せずとも自然に足が動くようになります。寒い時期の練習は辛いですが、この「足を動かす」という意識付けこそが、春以降の粘り強いテニスに直結します。
テニス後の「ご褒美」がモチベーション
練習が終わった後は、すぐに着替えを済ませます。濡れたウェアをそのままにすると、あっという間に風邪を引いてしまいます。
私の楽しみは、練習後に仲間と温かいコーヒーを飲むことや、帰り道に立ち寄る温泉です。1月の厳しい環境で一緒に汗を流した仲間との会話は、不思議と夏場よりも盛り上がります。こうしたコミュニティの温かさも、1月のテニスを続ける大きな原動力になっています。
1月のテニスは確かに厳しいですが、正しい装備と意識があれば、これほど技術向上に集中できる時期はありません。しっかりとした防寒対策と準備を整え、冬の静かなコートで自分のテニスと向き合ってみてはいかがでしょうか。


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