「最近テニスを始めた」「昔やっていたけど再開したい」という声を耳にすることが増えました。実際のところ、日本のテニス競技人口はどう推移しているのでしょうか。統計上の数字と、テニスコートという「現場」で起きているリアルな活気、そして私が実際にラケットを握って感じた体験を交えて、今のテニス界の姿を解き明かします。
1. 日本のテニス競技人口のいま
レジャー白書などの調査によると、日本のテニス参加人口はここ数年、約430万人前後で推移しています。かつての「大ブーム」のような爆発的な増加ではありませんが、実は他のスポーツに比べて「減少幅が少なく、定着率が高い」のがテニスの特徴です。
特筆すべきは、コロナ禍以降の「密を避けられるスポーツ」としての再評価です。室内スクールの換気設備向上や、屋外での適度なディスタンスが保てる競技特性から、健康意識の高い層が流入しています。
2. 現場で感じる「予約が取れない」という実体験
数字以上にテニスの人気を実感するのは、都心部の公営コートの予約システムを開いた瞬間です。週末の朝、iphoneを手に予約サイトへアクセスしても、1分足らずで全ての枠が埋まってしまうことも珍しくありません。
私自身、週末の社会人サークルに参加していますが、そこには驚くほど多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっています。
- 20代のITエンジニア: 「仕事以外で人と接する機会が欲しくて始めた。1時間走るより楽しくて、Apple Watchのリングがすぐに閉じるのが快感」
- 50代の主婦: 「子育てが一段落して、20年ぶりに再開。体は昔のように動かないけれど、仲間とお喋りしながら汗を流すのが何よりのストレス解消」
- ジュニア世代: プロプレーヤーの活躍に憧れ、最新のヨネックス テニスラケットを手に、目を輝かせてボールを追う子供たち。
こうした「現場の熱気」は、単なる統計上の数字だけでは語れない、テニスの底力を物語っています。
3. 体験して分かった「一生続けられる」と言われる理由
テニスが「生涯スポーツ」の代表格とされる理由は、実際にプレーしてみると非常によく分かります。
第一に、自分の体力に合わせてプレーの強度を調整できる点です。20代なら激しくコートを駆け回るシングルスを楽しみ、年齢を重ねれば戦略重視のダブルスへと移行できます。私も最近は、力任せのショットよりも、相手の足元を狙う配球の面白さに目覚めました。
第二に、コミュニティの広がりです。テニスバッグを担いでコートに行けば、初対面の人とも「テニス」という共通言語で繋がれます。新しいテニスシューズの履き心地について語り合ったり、試合の反省会をしたり。この繋がりが、競技を続ける強力なモチベーションになっています。
4. これからテニスを始める方へ
もし「競技人口が減っているなら、今さら始めても……」と迷っているなら、それは非常にもったいないことです。今のテニス界は、初心者やリターンプレーヤーを歓迎する土壌がかつてないほど整っています。
まずは、近所のテニススクールの体験レッスンを予約してみてください。道具がなくてもレンタルできます。最新のテニスボールが弾ける音、ラケットの芯でボールを捉えた時の手に残る感触。一度それを味わえば、なぜ400万人以上の日本人がこのスポーツに魅了され続けているのか、その理由がきっと体感できるはずです。
日本のテニス競技人口は、単なる「余暇の数字」ではありません。それは、健康を維持し、世代を超えて繋がり、人生を豊かにしようとする人々の熱量の現れなのです。


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