冬のテニスコート、刺すような冷気の中でラケットを握るのは勇気がいりますよね。アップ不足で体が動かないまま無理をして、膝や肩を痛めてしまった苦い経験が私にもあります。だからこそ断言できるのは、冬のテニスにおいてウィンドブレーカーは単なる防寒着ではなく「パフォーマンスを引き出し、怪我を防ぐためのギア」だということです。
今回は、数多くの失敗を繰り返してきた現役プレーヤーの視点から、本当に「使える」一着の選び方と、今選ぶべきおすすめモデルを本音で紹介します。
意外と知らない?テニスウェア選びで私が経験した「落とし穴」
かつての私は、スポーツ用品店で安売りされていた汎用的なウィンドブレーカー 上下セットを適当に選んでいました。しかし、実際にコートに立つといくつかの問題に直面しました。
まず、肩周りの突っ張りです。サーブを打つときや高い打点のボレーの際、背中が引っ張られる感覚があり、スムーズにスイングができませんでした。また、防風性だけを重視して厚手のものを選んだ結果、少し動くとサウナスーツのように蒸れてしまい、休憩中にその汗が冷えて一気に体温を奪われる「汗冷え」にも悩まされました。
さらに盲点だったのがポケットです。テニス専用ではないウェアの中には、ポケットが浅いものや、ファスナーがボールの出し入れを邪魔するものがあります。サーブの際、左ポケットに予備のボールをスムーズに入れられないストレスは、想像以上にプレーの集中力を削ぐものでした。
失敗しないための4つのチェックポイント
実体験から導き出した、テニス特有の動きにフィットするウェアの条件は以下の4つです。
1. 3Dカッティング(可動域)の広さ
テニスは腕を大きく回し、激しく左右に切り返すスポーツです。袖の付け根にゆとりがあるか、あるいはストレッチ素材が部分的に使われているかを必ず確認しましょう。
2. 「裏地」が保温性と透湿性の決め手
寒がりの方は裏起毛タイプが良いですが、運動量が多い方は裏メッシュタイプを選び、インナーで調整するのが正解です。最近では、ヨネックスのヒートカプセルのように、赤外線を熱に変えてプラス3℃の暖かさを実現する革新的な素材も登場しています。
3. 撥水機能と静電気防止
冬の乾燥した空気の中での着脱は、バチッという静電気がストレスになります。導電性繊維を編み込んだモデルを選ぶと快適です。また、多少の小雨なら練習を続行できるよう、撥水加工は必須と言えます。
4. ボールポケットの深さ
テニスブランドのものは、テニスボールが2〜3個入るように設計されています。購入前に「ボールを入れた状態で動いても落ちないか」を確認するのがポイントです。
目的別・今選ぶべきおすすめモデル
本格派・アスリート向け:高い機能性を求めるなら
圧倒的な支持を得ているのがヨネックス ウィンドブレーカーです。特に「充熱」機能を持つモデルは、極寒の朝イチの練習でも驚くほど早く体が温まります。また、ミズノ ブレスサーモ ウィンドブレーカーも、人体から発生する水分を吸収して発熱する素材が優秀で、薄手でもしっかり暖かいのが特徴です。
おしゃれ・スタイル重視:コート以外でも着たいなら
クラシックかつ洗練されたデザインならフィラ テニスウェアがおすすめです。イタリアブランドらしい色使いは、テニスクラブでの視線を集めます。また、アディダス ウィンドブレーカーは、ストリート感のあるシルエットが多く、練習帰りにそのまま買い物へ行っても違和感がありません。
コスパ最強:まずは一着手に入れたいなら
アシックス ウィンドブレーカーは、耐久性と機能のバランスが非常に良く、部活動などで毎日ハードに使う学生さんにも最適です。
最後に:冬の練習を最高の時間に変えるために
冬のテニスを快適にするコツは、こまめな体温調節です。アップ中はウィンドウォーマーをしっかり着込み、体が温まったら脱ぐ。そして、セット間や待ち時間には、たとえ寒さを感じなくてもすぐに羽織る。この「面倒くさがらない」ルーティンが、冬の怪我を防ぎ、春先の好調へと繋がります。
お気に入りの一着があれば、布団から出るのが辛い冬の朝も「よし、コートに行こう」という前向きな気持ちになれるはずです。あなたのプレースタイルにぴったりの相棒を見つけて、冬のテニスを存分に楽しんでください。


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