テニスの試合に出場する、あるいは観戦に行く際、誰もが直面するのが「一体、何時に終わるのか?」という問題です。サッカーやバスケットボールと違い、テニスには明確な制限時間がありません。
私が初めて草トーナメントに参加した際、1セットマッチだから1時間もあれば終わるだろうと高を括っていました。しかし、実際には試合前の待ち時間やデュースの連続で、帰宅したのは予定より3時間も後。スポーツウォッチで時間を確認するたびに、焦りが募ったのを覚えています。
この記事では、そんな私の失敗談や現場での体験を交え、テニスの試合時間のリアルを徹底解説します。
ルール別・試合時間の目安一覧
まずは、一般的な試合形式ごとの平均的な所要時間を見ていきましょう。
| 試合形式 | 平均時間 | 現場のリアルな感覚 |
| 1セットマッチ(6ゲーム先取) | 40分〜1時間 | 意外とあっさり終わるか、泥沼化するかの両極端 |
| 3セットマッチ(プロ・一般決勝) | 1.5時間〜2.5時間 | 1セット取られてからの逆転劇があると3時間を超えることも |
| 5セットマッチ(グランドスラム男子) | 3時間〜5時間 | もはや「耐久レース」。観戦側もクッションがないと腰が悲鳴をあげます |
実体験でわかった「数字に表れない」時間の正体
ネットで検索すると出てくる「平均45分」という数字。しかし、実際にテニスウェアを着てコートに立つと、その数字通りにいかない理由がいくつもあります。
1. 「ノーアド」か「デュースあり」かで世界が変わる
アマチュアの試合でよく採用される「ノーアドバンテージ(40-40になったら次の1ポイントでゲーム決着)」方式なら、時間は読みやすいです。しかし、デュースありのルールで実力が拮抗すると、1ゲームだけで15分以上経過することも珍しくありません。足の震えを抑えながら放つサーブ、何度も繰り返されるアドバンテージ。あの緊張感の中では、時間は止まったかのように感じられます。
2. 「待ち時間」という名の魔物
これが最大の誤算でした。大会運営では、前の試合が終わらなければ自分の番は来ません。前の試合がタイブレークの末に長引けば、予定より2時間待ち、なんてこともザラにあります。待ち時間に体が冷えないよう、ウィンドブレーカーを羽織りながら、いつ呼ばれるかわからない状況で集中力を維持するのは、実際の試合以上に体力を削られます。
3. サーフェスとプレースタイル
クレーコート(土)での試合は、ボールが弾んでスピードが落ちるため、必然的にラリーが長くなります。対戦相手がいわゆる「シコラー(粘り強い選手)」だった場合、こちらの決定打をすべて拾われ、1ポイント終わるまでに1分以上かかることも。逆に、硬式テニスラケットを振り抜くハードヒッター同士なら、20分で試合が決着することもあります。
スケジュールを失敗させないための3つのアドバイス
私の苦い経験から、これから試合や観戦に行く方へ伝えたいポイントが3つあります。
- 「プラス2時間」の法則: 試合後の片付け、着替え、そして運営の遅れを考慮し、予定は最低でも2時間は余裕を持って組むべきです。
- エネルギー補給を忘れずに: 待ち時間が長引くと、お腹が空いて試合中に力が出ません。ゼリー飲料やバナナをバッグに忍ばせておくのは必須です。
- 動画撮影で振り返る: 自分の試合時間がなぜ長引いたのか。後でスマートフォン用三脚で撮った動画を見返すと、「無駄な間」や「決めきれない弱さ」が見えてきて、次の対策に繋がります。
テニスの試合時間は、対戦相手との対話の結果です。たとえ予定より長引いたとしても、それはお互いが全力を尽くしている証拠。時間に縛られすぎず、その一打一打のドラマを楽しむ心の余裕こそが、テニスというスポーツの醍醐味なのかもしれません。


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