「テニスを始めたいけれど、軟式と硬式どっちがいいの?」
これは、スポーツショップのテニスコーナーで多くの人が一度は立ち止まって悩むポイントです。中学校の部活で主流の「軟式(ソフトテニス)」と、プロの試合や世界大会でおなじみの「硬式」。
一見似ているようですが、実際にラケットを握り、コートに立つとその違いは驚くほど明確です。今回は、両方を10年以上経験してきた筆者のリアルな体験談を交えながら、それぞれの魅力と選び方を徹底的に深掘りします。
1. 軟式テニスと硬式テニスの根本的な違い
まずはスペック的な違いを整理しましょう。
| 項目 | 軟式テニス(ソフトテニス) | 硬式テニス |
| ボール | ゴム製で柔らかく、軽い | フェルト地で硬く、重い |
| ラケット | 軽量でしなりやすい | 重量感があり、剛性が高い |
| 主な試合形式 | ダブルスが主流 | シングルス・ダブルス共に盛ん |
| 競技場所 | 日本・アジア圏が中心 | 全世界共通 |
最大の違いはやはり「ボール」です。軟式は空気圧を調整できるゴムボールを使用しますが、硬式は中が詰まった重いボールを使います。この重さの差が、手首への負担や打球感にダイレクトに影響します。
2. 【体験談】実際に打ってみてわかった「感触」と「楽しさ」
軟式:ボールが「吸い付く」感覚と戦略の妙
私が初めて軟式テニスのラケット ソフトテニスラケット を握った時、驚いたのはその軽さです。スイングがしやすく、非力な中学生でもバチンとフルスイングできる爽快感があります。
軟式の醍醐味は、なんといっても「ボールの変形」です。インパクトの瞬間にボールがグニャリと潰れ、ラケット面に吸い付く感覚。そこから強烈なドライブ(回転)をかけてコートにねじ込むのは、軟式ならではの快感です。また、ダブルスの前衛がネット際でボレーを叩くスピード感は、まさに格闘技に近いスリルがあります。
硬式:スピード感と「世界とつながる」喜び
社会人になってから 硬式テニスラケット に持ち替えた時、最初に感じたのは「ボールの重さ」でした。軟式の感覚で振ると、ボールの重さに負けて面がブレてしまいます。
しかし、芯(スイートスポット)で捉えた時の「パコーン!」という乾いた打球音と、どこまでも伸びていくようなスピード感は病みつきになります。プロの試合と同じルール、同じ道具でプレーしているという満足感も高く、旅先の海外でふらっと現地のコートに入ってプレーできるのも硬式の大きな魅力だと実感しました。
3. メリット・デメリットを本音で比較
軟式テニス
- メリット:初期費用が比較的安く、日本国内ならどこにでも部活やチームがあります。ラリーが続きやすいため、初心者でも初日から「テニスをしている実感」を味わいやすいです。
- デメリット:大人になってから「社会人サークル」を探そうとすると、硬式に比べて選択肢が少なくなります。また、海外ではほとんど普及していません。
硬式テニス
- メリット:生涯スポーツとして最適です。80代でもプレーしている方が多く、スクールも充実しています。また、テニスシューズ などのギアの種類も豊富で、道具を選ぶ楽しみがあります。
- デメリット:ボールが重いため、無理なフォームで打つと「テニス肘」になりやすいです。また、初心者がラリーを安定させるまでには、軟式よりも少し時間がかかる傾向があります。
4. 【転向組の苦労話】軟式から硬式へ変えるとどうなる?
「中学で軟式、高校から硬式」というパターンは非常に多いですが、ここには落とし穴があります。軟式は「ラケットを大きく振って回転をかける」打ち方ですが、硬式で同じことをするとボールが飛びすぎてアウトになるか、手首を痛めます。
私も転向した当初は、硬式ボールの重さに慣れず、テニス 肘サポーター が手放せませんでした。しかし、軟式で培った「足の運び(フットワーク)」と「ボールを捉える動体視力」は、間違いなく硬式でも武器になります。
5. あなたはどっち?タイプ別おすすめ診断
- 「仲間と一緒に、戦術を練って熱くプレーしたい!」→ 軟式テニスがおすすめ。特に前衛・後衛の役割分担があるダブルスは、チームプレイの楽しさが凝縮されています。
- 「一生続けられる趣味にしたい。プロの試合を観るのも大好き!」→ 硬式テニスがおすすめ。技術を磨けば磨くほど、奥の深さに気づかされます。
6. まとめ:まずはコートに立ってみよう
軟式も硬式も、それぞれに異なる「音」「感触」「喜び」があります。どちらが優れているということはありません。もし迷っているなら、近くのスポーツショップで テニスボール を一度触り比べてみてください。あるいは、地域の体験レッスンに足を運んでみるのが一番の近道です。
あなたが手にする一本のラケットが、これからの人生を豊かにする最高の相棒になることを願っています。


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