「今日のサーブ、なぜかネットにかかりやすいな…」
そう感じたとき、実はあなたの技術ではなく、ネットの数センチのズレが原因かもしれません。テニスにおいてネットの高さは、ショットの成否を分ける極めて重要な要素です。
本記事では、公式ルールに基づく正確な高さから、現場で役立つ測り方のコツ、そしてネットの高さがプレーに与えるリアルな影響まで、実体験を交えて詳しく解説します。
テニスネットの正しい高さ(規定値)
まずは、基本となる公式の数値を確認しましょう。意外と知られていないのが、中央と端で高さが異なる点です。
- 中央(センター): 0.914m(ちょうど3フィート)
- 両端(ポスト部分): 1.07m(3フィート6インチ)
この「中央が低く、両端が高い」構造が、テニスの戦略性を生んでいます。センターを通すショットが安定しやすいのは、物理的にネットが一番低い場所を通るからなのです。
【実践】プロもやっている!ネットの高さを正確に測る方法
練習前、ネットが正しい高さにセットされているか確認していますか?特に公営コートや学校の部活では、前の利用者が緩めたままにしていたり、経年劣化でセンターベルトが伸びていたりすることが多々あります。
専用メジャーを活用する
最も確実なのは、専用の計測器具を使うことです。テニスネットチェッカーがあれば、フックを引っ掛けるだけで一瞬で0.914mを測れます。私も長年バッグに忍ばせていますが、これを使い始めてから「コートによって感覚が狂う」というストレスが激減しました。
ラケットを使った「目安」の測り方
計測器がない場合、ラケットを代用するベテランが多いです。
- ラケットを縦に立てる
- その上にもう一本のラケットを横(フレームの幅)にして重ねるこれで概ね91.4cm付近になります。ただし、最近のラケットは厚ラケや長尺モデルも多いため、自分のラケットが何センチなのか一度メジャーで正確に測っておくことをおすすめします。
ネットの高さが「数センチ」ズレるだけでプレーはどう変わる?
「たかが数センチ」と侮るなかれ。この微差がプレーヤーの感覚を狂わせます。
高すぎる場合の悲劇
ある試合で、どうにもサーブのネットミスが止まらない日がありました。後半、ふと気付いてネットを確認すると、センターベルトが浮いて数センチ高くなっていたのです。
ネットが高いと、弾道の低いフラットサーブは致命的になります。無理に越そうとしてスピンをかけすぎ、結果として「置きにいくサーブ」になり、相手のチャンスボールになってしまう。これが負けパターンの典型です。
低すぎる場合の落とし穴
逆にネットが低いと、強打が面白いように入ります。一見、気分は良いのですが、これが「偽りの自信」になります。そのまま公式試合に出ると、正規の高さに阻まれ、「練習では入るのに…」というスランプに陥る原因になるのです。
ネットのコンディションを保つための注意点
ネットを長く、正しく使うためにはメンテナンスも欠かせません。
- テンションの調整: ハンドルを回してワイヤーを張る際、パンパンに張りすぎるのは禁物です。ポストに過剰な負荷がかかり、根元から曲がってしまう原因になります。
- 雨の日の重み: 雨天時の練習では、ネットが水分を吸って重くなります。これにより中央がたわみやすくなるため、普段よりセンターベルトのチェックをこまめに行うのがコツです。
まとめ:正しい高さが上達への近道
テニスの上達には、一定の基準の中で感覚を磨くことが不可欠です。ネットの高さという「基準」が曖昧なまま練習を続けるのは、目盛りの狂った定規で図面を描くようなもの。
次にコートに立つ際は、ぜひテニス ネット 測定ツールを使って、正しい高さから練習を始めてみてください。その一瞬の手間が、あなたのショットの精度を劇的に変えてくれるはずです。


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