東京の秋の風物詩といえば、有明で開催される「東レ パン・パシフィック・オープン・テニス」です。テレビ画面越しに見るトッププロのラリーも素敵ですが、現地でしか味わえない「音」「空気感」「高揚感」は格別なもの。今回は、何度も有明に足を運んでいる筆者が、これから観戦を考えている方に向けて、絶対に後悔しないための楽しみ方と実体験に基づいたコツを余すことなくお伝えします。
世界トップレベルの打球音に震える!有明コロシアムの臨場感
会場に一歩足を踏み入れると、まず驚くのがその独特の緊張感です。有明コロシアムのセンターコートは、観客席とコートの距離が意外なほど近く、プロが放つ時速180kmを超えるサーブの「シュッ」という風を切る音、そしてラケットがボールを捉える「パン!」という乾いた破裂音が会場全体に響き渡ります。
実際に現地で観戦して一番感動したのは、選手の「息遣い」です。ポイント間の集中した表情や、苦しい場面で自分を鼓舞する声。これらはカメラのズームでも捉えきれない、生観戦ならではの「体験」といえます。特に、練習コート(プラクティスコート)周辺はファンにとっての聖地。本戦では見られないリラックスした表情のスター選手を数メートルの距離で見られるチャンスがあり、運が良ければサインをもらえることもあります。
失敗しないための座席選びと「日差し」の罠
チケットを買う際、多くの方が「とにかく前の方!」と考えがちですが、実は少し注意が必要です。
1階席の前列は確かに迫力満点ですが、首を左右に激しく振る必要があるため、長時間の観戦では少し疲れてしまうことも。試合の流れや戦術をじっくり楽しみたいなら、2階席の中段あたりがベストポジションです。コート全体が俯瞰でき、ボールの軌道が美しく見えます。
そして、屋外コートや屋根が開いている時の最大の敵は「直射日光」です。9月下旬とはいえ、有明の午後の日差しは非常に強力。特に南側の席は直撃を受けることが多いため、快適に過ごすなら東側や北側の席を狙うか、日焼け止めや偏光サングラスを必ず準備しておきましょう。また、プラスチック製の椅子に長時間座ることになるため、携帯クッションがあると腰の痛みを劇的に軽減できます。
観戦を120%楽しむための持ち物・服装リスト
テニス観戦は、実は「待ち時間」との戦いでもあります。試合が長引くこともあれば、セット間の休憩もあります。そんな時に役立つのが以下のアイテムです。
- 双眼鏡: 遠くの席からでも選手の表情や、使用しているテニスラケットのガットの動きまで確認できます。
- サイン用グッズ: 試合後にチャンスが訪れるかもしれません。特大テニスボールや太めの油性マジックは必須です。
- 体温調節ができる服装: 有明は海が近いため、昼間は暑くても夕方から急激に冷え込みます。軽いウインドブレーカーやストールをバッグに忍ばせておくと安心です。
試合だけじゃない!お祭りムード満載のイベント広場
東レPPOの魅力は、試合内容だけではありません。会場外の「テニスフェスティバル」エリアでは、最新のテニスギアを試打できたり、スポンサーブースで豪華なノベルティがもらえたりと、まるでお祭りのような賑わいを見せます。
特にキッチンカーの充実ぶりは見逃せません。お洒落なカフェメニューからガッツリ系のスタミナ飯まで揃っており、テラス席でシャンパンを片手に大型ビジョンを眺めるのは、まさに大人の休日。試合の合間に、ぜひトートバッグをお土産でパンパンにして帰ってください。
まとめ:その一撃を、一生の思い出に
「テニスは詳しくないけれど、雰囲気を楽しみたい」という方でも、東レPPOに行けば必ずその熱量に圧倒されるはずです。世界中を転戦するスター選手たちが、日本の地で繰り広げる真剣勝負。その一球一球に一喜一憂し、観客全員が一体となって拍手を送る瞬間は、何物にも代えがたい体験になります。
次の開催には、ぜひあなたも有明の風を感じに足を運んでみてください。きっと、テレビの前では決して味わえない「テニスの真髄」に出会えるはずです。


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