テニスショップの試打コーナーで、ズラリと並ぶ「HEAD」のロゴ。多くのトッププロが手にするそのラケットには、心を掴んで離さない「何か」があります。でも、いざ自分で選ぼうとすると「スピード」「ラジカル」「プレステージ」……どれが自分に合うのか迷ってしまいますよね。
今回は、数々のテニスラケットを振り抜いてきた筆者が、HEADの人気モデルを実際にコートで打ち込んだ体験をもとに、そのリアルな使用感を徹底解説します。
HEADが選ばれる理由:打感の進化「オーセチック」
最近のHEADを語る上で外せないのが「Auxetic(オーセチック)」テクノロジーです。実際に打ってみて驚くのは、芯を食ったときの「吸い付くような感覚」と、ミスヒットしたときの「嫌な振動のなさ」の両立。まるでラケットが意思を持って、衝撃を情報として手に伝えてくれるような感覚は、一度味わうと病みつきになります。
主要シリーズ徹底インプレッション
1. HEAD SPEED(スピード):迷ったらこれ、の完成度
筆者が最も長く愛用しているのがこのシリーズです。ジョコビッチ選手が使用していることでも有名ですが、とにかく「バランス」が神がかっています。
- 体験談: 実際にラリーをしてみると、スイングスピードが自然と上がる感覚があります。守備に回された時、苦し紛れに当てたボールがしっかり深く返ってくれる。この「懐の深さ」が、週末プレーヤーにとって最大の味方になります。
2. HEAD RADICAL(ラジカル):万能が生む攻撃性
「みんなのラジカル」と言われる通り、ストローク、ボレー、サーブと隙がありません。
- 体験談: スピードよりも少し「カチッ」とした硬めの打感を感じます。フラットドライブで攻めたい時、狙ったライン上にボールを突き刺せる感覚は爽快。ボレーのタッチも繊細で、ダブルスをメインにする方にも自信を持っておすすめできます。
3. HEAD EXTREME(エクストリーム):重力に逆らうスピン
スピン量で相手を圧倒したいなら、この黄色いフレーム一択です。
- 体験談: スイングを振り切ると、ボールが急激に失速してコート内に収まる「安心感」が凄まじいです。私のヘナチョコなスピンでも、相手の肩口まで弾んでくれる。エッグボールを打ちたい初中級者こそ、このラケットの恩恵を最大に受けられるはずです。
4. HEAD GRAVITY(グラビティ):スイートスポットの広さに救われる
特徴的な裏表のカラーリング以上に、中身が詰まったラケットです。
- 体験談: 驚いたのはスイートエリアの広さ。少し先端で捉えてしまったかな?という場面でも、フレームが負けずにボールを押し返してくれます。面安定性が高いので、相手の強い球をブロックするようなプレーでは最強の盾になります。
5. HEAD BOOM(ブーム):爆発力と優しさ
比較的新しいシリーズですが、これがまた面白い。
- 体験談: 名前の通り、インパクトの瞬間に「ブーム!」とボールが弾け飛ぶ感覚。でも不思議とコントロールを失わない。テニスを始めたばかりの友人に貸したところ、「今までで一番楽に飛ぶ」と感動していました。
【体験から語る】自分にぴったりの一本を選ぶコツ
ネットのスペック表を眺めるだけでは分からない、選び方の真実をお伝えします。
- 「重さ」は数字以上にバランスを見る: HEADのラケットは300g前後が主流ですが、SPEED MPのようにバランスが良いモデルは、実際の重量よりも軽く感じ、操作性が抜群です。
- 「ストリングパターン」の魔法: スピンをかけたいなら「16×19」、よりコントロールと繊細なタッチを求めるなら「18×20」を選んでください。これだけで同じラケットでも性格がガラリと変わります。
まとめ:あなたの相棒はどれ?
HEADのラケットは、どれも「プレーヤーを育てる」力を持っています。パワーが欲しいならEXTREMEやBOOM、技術を磨きたいならSPEEDやRADICAL。
自分の感性を信じて、最高のテニスヘッドと共にコートへ飛び出しましょう。一振りすれば、あなたのテニスが新しくなるはずです。


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