「もっとヒリつくような、本物のテニスの駆け引きを楽しみたい」そう思って手に取ったのが、テニス ワールドツアー 2でした。多くのテニスゲームが「ボタンを押せば派手なショットが決まる」爽快感を重視する中で、この作品は全く異なるベクトルを向いています。
実際にコートに立ち、数時間ラケットを振り続けて分かった、このゲームの「手強さ」と「中毒性」を、体験ベースで詳しくお伝えします。
実際にプレイして分かったテニス ワールドツアー 2の魅力
1. 「打てば入る」ではない、シビアなタイミングの快感
本作を起動して最初に驚いたのは、ショットのタイミングのシビアさです。これまでのゲーム感覚で適当にボタンを離すと、ボールは情けなくネットに突き刺さるか、大きくアウトします。「完璧」なタイミングで捉えた時の、コントローラーから伝わる手応えと、突き刺さるような鋭い打球音。この瞬間のカタルシスは、他のスポーツゲームでは味わえない、本物に近い「快感」があります。
2. 戦略性が増したダブルスとスキルカードの妙
PS4やNintendo Switchで友人との対戦を楽しもうとしているなら、ダブルスは外せません。前作よりもAIの動きが改善されており、ネットプレーの攻防が非常に熱いです。
また、試合の流れを左右する「スキルカード」の存在が面白いスパイスになっています。スタミナを一時的に回復したり、相手のミスを誘ったりと、技術だけでなく「いつ、どのカードを切るか」というカードゲーム的な心理戦が、試合に深みを与えてくれます。
前作から何が変わった?進化したポイント
独自のゲームエンジンによる「生々しい」動き
テニス ワールドツアー 2になって最も進化したのは、選手の「重心」の概念です。無理な体制で打ち返すと、次の動作が遅れる。追い込まれた時の苦し紛れの返球が甘くなる。こうしたテニス経験者なら思わず頷いてしまう「生々しい動き」が、新しいゲームエンジンによって見事に再現されています。
公式ライセンスと実名選手の迫力
ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルといったレジェンドたちが、その独特のフォームと共に実名で登場します。自分のお気に入りの選手を操作し、トッププロの視点で試合を組み立てる体験は、テニスファンにとって最高の贅沢と言えるでしょう。
購入前に知っておきたい!正直な「気になった点」
正直に言うと、テニス ワールドツアー 2のハードルは低くありません。
- 慣れるまでのストレス: 最初の数試合は、タイミングが合わずミスを連発するかもしれません。「マリオテニス」のようなカジュアルさを期待すると、そのストイックさに心が折れそうになります。
- 地味さの中に宿る美学: 派手な必殺技やエフェクトはありません。しかし、ラインギリギリに決まるエースや、粘り強くラリーを制した時の達成感は、本物のテニスのそれと同じです。
結論:このゲームは「買い」なのか?
テニス ワールドツアー 2は、万人に受けるゲームではありません。しかし、以下のような人には間違いなく「神ゲー」になります。
- テニス経験者、またはテニス観戦が趣味の人
- 試行錯誤を繰り返し、技術を習得することに喜びを感じる人
- 「リアルなテニス」の駆け引きを家で再現したい人
逆に、ボタン一つで爽快に遊びたい人には少し重すぎるかもしれません。ですが、この「難しさ」を乗り越えた先にある、コートを支配する感覚。それを一度味わってしまうと、もう普通のテニスゲームには戻れなくなるでしょう。
本格的なスポーツシミュレーションとしての完成度を誇るテニス ワールドツアー 2。ぜひ、あなたの手でその精密な操作感を体験してみてください。


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