テニスラケットのメンテナンスといえば、多くの人がガット(ストリング)やオーバーグリップの交換を思い浮かべるでしょう。しかし、週に数回コートに立つ熱心なプレーヤーであっても、意外と見落としがちなのが「元グリップ(リプレイスメントグリップ)」の重要性です。
「最近、どうも打球が手に響くようになった」「オーバーグリップを替えたばかりなのに、握り心地が安定しない」――もしあなたがそう感じているなら、それは元グリップの寿命かもしれません。今回は、私が実際に元グリップを交換し、レザーグリップへの変更なども試行錯誤した経験をもとに、SEOの観点からもプレーの質の観点からも「本当に役立つ」情報をお届けします。
なぜ「元グリップ」の交換が必要なのか?
元グリップは、ラケットのカーボン素材とあなたの手の間にある唯一のクッション材です。新品の時は弾力がありますが、使用を続けるうちに手の汗を吸い込み、握る圧力でスポンジ構造が潰れていきます。
私が数年間放置した元グリップを剥がしたとき、そこには驚くほど劣化したウレタンの残骸がこびりついていました。クッション性が失われたグリップで打ち続けると、インパクトの衝撃がダイレクトに手首や肘に伝わり、テニス肘の原因にもなりかねません。元グリップを交換するだけで、まるでラケットを新調したかのような「しっとりとしたホールド感」が蘇るのです。
目的別!おすすめの元グリップ素材
元グリップを選ぶ際、大きく分けて「シンセティック(合成樹脂)」と「レザー(天然皮革)」の2つの選択肢があります。
1. 快適性と衝撃吸収を求めるならシンセティック
一般的なラケットに最初から巻かれているのがこのタイプです。クッション性が高く、長時間のプレーでも手が疲れにくいのが特徴です。
特におすすめなのは、適度な粘着性と耐久性を兼ね備えたWilson プレミアムレザフェールのような高品質なシンセティックグリップです。手が小さい方は、少し薄めのタイプを選ぶと、オーバーグリップを巻いた際の太さを調整しやすくなります。
2. 打球感のダイレクトさと角の感触を求めるならレザー
上級者やプロに愛用者が多いのがレザーグリップです。私も実際にFairway レザーグリップやBabolat レザーグリップを試しましたが、その違いは歴然でした。
レザーに変えると、グリップの「角」がハッキリと指に伝わるようになります。これにより、ボレーやサーブでの面作りが格段に正確になりました。ただし、重量がシンセティックより10g前後重くなるため、ラケットのバランスが手元寄り(ライトスペック寄り)に変化する点には注意が必要です。
実践:元グリップ交換のコツと失敗しないポイント
自分で元グリップを巻き替えるのは、少しコツがいりますが、慣れると愛着がわきます。私がこれまでに経験した失敗を踏まえた、成功のポイントをまとめます。
- 古いノリを徹底的に除去する: 古いグリップを剥がした後、ラケット本体に黒いカスやノリが残っていると、新しいグリップを巻いたときにデコボコの原因になります。シール剥がし液などを使い、フラットな状態に戻してから巻き始めましょう。
- 「引っ張り」の強さを一定にする: 巻く際に引っ張る力が弱いと、プレー中にグリップがズレてしまいます。特にGOSEN リプレイスメントグリップなどの伸縮性がある素材は、シワにならないよう均一なテンションをかけて巻くのが美しく仕上げるコツです。
- スタートの斜めカットを意識する: 巻き始め(エンドキャップ側)の角度がズレると、最後まできれいに巻けません。最初から斜めにカットされている製品が多いですが、自分のラケットの太さに合わせて微調整すると隙間なく密着します。
体験談:元グリップを変えたら「手の内」が変わった
私がシンセティックから厚手のPrince レジプロに替えた時、一番驚いたのはダブルスのボレー対ボレーでの安定感でした。グリップが指の形に馴染むようになり、強い打球に押し負けなくなったのです。
逆に、操作性を重視してYONEX アルティマムレザーに替えた際は、ストロークでのスピン量が増えました。グリップが細く感じられ、手首の可動域が広がったおかげで、ラケットヘッドを走らせやすくなったからです。
「たかがグリップテープの下の層」と侮るなかれ。元グリップは、あなたとラケットを繋ぐ最も重要なインターフェースです。
まとめ:自分のスタイルに合った「土台」を作ろう
もし、今のラケットに少しでも違和感があるなら、ガットを張り替える前に元グリップの状態をチェックしてみてください。
- 衝撃を抑えて楽にテニスをしたいなら、クッション性の高いシンセティック。
- 操作性を高め、手の感覚を研ぎ澄ませたいならレザー。
定期的なメンテナンスとして、1年に一度、あるいはシーズンが変わるタイミングで元グリップを見直すことが、テニスの上達への近道かもしれません。あなたの手に馴染む最高の「土台」を見つけて、次の試合を有利に進めましょう。


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