「週末、もっと意味のあるテニスがしたい」――そんな思いで私が辿り着いたのが、地域に根ざしたテニスNPOでした。一般的なテニススクールとは一味違う、温かみのあるコミュニティの裏側と、そこで得られる特別な体験を余すことなくお伝えします。
テニスNPOという選択肢:スクールとの決定的な違い
多くの人が「テニスを習う=民間のテニススクール」を想像しますが、NPO(特定非営利活動法人)が運営するテニス組織は、目的が「利益」ではなく「地域貢献や普及」にあります。
私が実際に参加して感じた最大の魅力は、その「圧倒的な参加しやすさ」です。民間スクールなら月謝で1万円以上かかることも珍しくありませんが、NPO運営のクラブでは数千円の年会費と、1回数百円の参加費で運営されているケースが多く、家計にも優しいのが現実的なメリットです。
また、テニスラケットやテニスシューズを新調しなくても、レンタル品が充実している団体が多く、初心者でも「まずは手ぶらで」という気軽さがありました。
現場で見た「テニス×社会貢献」のリアルな景色
テニスNPOの活動内容は多岐にわたります。私がボランティアとして関わった現場では、以下のような「体験」が日常的に溢れていました。
1. ジュニア育成と「居場所」づくり
放課後に子供たちが集まる場として、プロを目指すためではなく「テニスを楽しむ習慣」を身につけるためのレッスンが行われています。コーチを務めるのは、元実業団選手からテニス好きの大学生まで様々。多様な大人と触れ合う経験は、子供たちの成長に計り知れない影響を与えていました。
2. 車いすテニスやシニア層の交流
「テニスを一生のスポーツに」という理念のもと、車いすテニスの普及活動を行っている現場にも立ち会いました。専用の車いすを使い、健常者と一緒にラリーを楽しむ光景は、テニスの持つ可能性を再認識させてくれる瞬間でした。
実際に参加・運営に関わって分かった「本音のメリット・デメリット」
メリット:深い人間関係と主体性
NPOは「みんなで作り上げる」という意識が強いため、ただレッスンを受けるだけでなく、イベントの企画やコートの整備など、一歩踏み込んだ関わりができます。そこで得られる仲間は、単なる「テニス仲間」を超えた、人生の友人になることが多いです。
デメリット:運営の「手作り感」
民間の至れり尽くせりなサービスを期待すると、少し戸惑うかもしれません。自分たちでテニスボールを管理し、ネットを張る。この手間を「楽しみ」と捉えられるかどうかが、NPOライフを楽しめるかどうかの分かれ道です。
失敗しないテニスNPOの探し方
もしあなたが今、「テニスNPOに関わってみたい」と考えているなら、まずは内閣府のNPO法人ポータルサイトや、地元の体育協会の掲示板を覗いてみてください。
- 活動実績が公開されているか
- SNSやブログで「現場の雰囲気」が発信されているか
- 体験参加が認められているか
この3点をチェックするだけで、自分に合った団体が見つかる確率がぐっと上がります。
結びに:ラケット一本で始まる新しい物語
テニスNPOでの体験は、私の単調だった週末を、笑いと刺激に満ちたものに変えてくれました。上達を目指すのはもちろんですが、誰かの笑顔のためにテニスバッグを担いでコートに向かう時間は、何物にも代えがたい充実感を与えてくれます。
あなたも、次のお休みは近くのテニスNPOを覗いてみませんか?そこには、スコアだけでは語れない、新しいテニスの形が待っています。


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