バドミントンをプレーしていて、「最近ショットが安定しない」「スマッシュでラケットが滑る」と感じたことはありませんか?実はそれ、ラケットの性能ではなく、手のひらと唯一の接点である「グリップテープ」の劣化や相性が原因かもしれません。
多くのプレーヤーがラケット本体の性能にはこだわりますが、グリップを疎かにしがちです。しかし、グリップひとつでコントロールの精度や疲労感は劇的に変わります。今回は、私が15年の競技生活で数え切れないほどの種類を試し、辿り着いたグリップ選びの真髄と、失敗しない巻き方のコツを詳しく解説します。
1. 【体験談】ウェットか、タオルか?主要3タイプの徹底比較
グリップ選びの第一歩は、自分に合った「素材」を知ることです。私が実際に使用して感じたリアルな使用感と共に紹介します。
ウェットタイプ(迷ったらこれ)
最も一般的で、手に吸い付くような質感が特徴です。新品時のグリップ力は凄まじく、軽い力で握ってもラケットが安定します。
- ヨネックス ウェットスーパーグリップ は、まさに王道。冬場の乾燥した体育館でも指先が滑らず、繊細なヘアピンショットも思い通りに打てます。
- 体験メモ: 寿命が短めなのが難点。週3回の練習なら2週間に1回は巻き替えないと、表面がツルツルになり、不意の強打でラケットを飛ばしそうになる恐怖があります。
凸凹・穴あきタイプ(握力に自信がない方向け)
テープの中央にスポンジの芯が入っていたり、穴があいていたりするタイプです。
- ゴーセン 強コブ などが有名です。指の関節にコブが引っかかるため、握り込みが甘い初心者やジュニア選手でも、スマッシュ時に力が伝わりやすくなります。
- 体験メモ: 指の位置が固定されすぎてしまうため、細かくグリップを握り替えるダブルスの前衛プレーヤーには、少し窮屈に感じるかもしれません。
タオルグリップ(汗かき・上級者向け)
綿100%の素材で、汗を吸うほどにグリップ力が増します。
- ヨネックス タオルグリップ を愛用するトップ選手は多いです。夏場のサウナのような体育館では、ウェットタイプだと汗でヌルヌルになりますが、タオルなら最後までしっかり振れます。
- 体験メモ: 放置するとカピカピに固まり、異臭を放ちます。また、グリップパウダーとの併用が前提となるため、バッグの中が粉っぽくなる覚悟が必要です。
2. プレースタイル別、失敗しない選び方のポイント
「どれが良い」ではなく「自分に合うか」が重要です。私の失敗談から学んだチェックポイントを共有します。
- シングルス:少し太めに巻く安定したレシーブとタメを作るため、私はアンダーラップを多めに巻いて少し太めに設定しています。これにより、手首の可動域をあえて制限し、面を安定させています。
- ダブルス:操作性重視の細め素早いラケットワークが求められるダブルスでは、細いほうが有利です。アンダーラップを薄く巻くか、元グリップを剥がして直接巻くことで、指先での繊細な操作が可能になります。
3. 【図解】シワにならない!プロが実践するグリップの巻き方
グリップを巻く作業は、自分の武器を研ぐ「儀式」のようなものです。
- 下準備: 古いテープを剥がし、グリップクリーナー等で残った糊を綺麗に拭き取ります。ここを怠ると、新しいテープが浮いてシワの原因になります。
- スタート位置: グリップエンドの端に合わせて、少しずつずらしながら巻き始めます。
- 重なりの幅: テープの幅の「3分の1から半分」を重ねるのが基本です。重ねすぎると厚くなりすぎ、足りないと隙間から下の色が見えてしまいます。
- テンション: 軽く引っ張りながら巻くのがコツです。強すぎるとクッション性が失われ、弱すぎると使用中にズレてきます。
- フィニッシュ: 最後は斜めにカットし、ビニールテープでしっかり固定します。
4. 差がつく裏技:アンダーラップの魔術
打球時の衝撃で肘や手首を痛めやすい方は、ヨネックス アンダーラップを試してください。これを巻く量を変えるだけで、驚くほど衝撃吸収性が変わります。
また、グリップエンドの部分だけをアンダーラップで太く盛り上げることで、小指がしっかり引っかかり、スマッシュ時にラケットが遠心力で抜けていくのを防ぐことができます。
5. まとめ:グリップは「最高の低コストチューニング」
ラケットを買い替えるには数万円かかりますが、グリップテープなら数百円で済みます。
- ヨネックス ウェットスーパーグリップ 3本入り を常にバッグに忍ばせておき、少しでも質感が落ちたと思ったら迷わず巻き替えてください。
「道具を大切にする人は上達が早い」とはよく言ったものですが、バドミントンにおいてそれは「グリップを清潔に保つこと」に直結します。ぜひ、あなたにとってのベストな組み合わせを見つけて、次回の練習でその違いを体感してください。


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