テニスの練習に熱が入り始めた矢先、ふとした瞬間に前腕に走る「ピキッ」とした痛み。最初は「少し疲れているだけかな」と見逃しがちですが、放置するとドアノブを回すのも辛い状況に陥るのが、この前腕の痛みの恐ろしいところです。
私自身、週末プレイヤーとしてテニスを楽しんでいましたが、ある時期からバックハンドを打つたびに前腕の外側に鋭い痛みを感じるようになりました。今回は、その苦い経験から学んだ原因と、再びコートに笑顔で立てるようになった具体的な解決策をシェアします。
テニス中に前腕が痛む原因とは?
多くの場合、原因は「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」や前腕の筋肉のオーバーユース(使いすぎ)にあります。特にテニス特有の動作が、前腕の小さな筋肉に大きな負担をかけているのです。
- 手首の使いすぎ: 強いスピンをかけようとして、インパクトの瞬間に手首をこねる癖があると、前腕の筋肉が悲鳴を上げます。
- 打点が後ろになっている: 正しい打点で捉えられないと、ボールの衝撃を体全体ではなく、腕だけで受け止めることになります。
- 道具のミスマッチ: 実は盲点なのがラケットやガットです。硬すぎるフレームや、賞味期限の切れたガットは、ダイレクトに振動を腕へ伝えます。
【実録】私が前腕の痛みを克服するまでのプロセス
私の場合は、週3回の練習で「バックハンドの強化」に取り組んでいた時期に発症しました。片手バックハンドで無理に高い打点を叩きにいっていたのが原因です。
最初は練習後に重だるい程度でしたが、次第に私生活でもPCマウスをクリックするだけで前腕に痛みが走るようになりました。「このままではテニスができなくなる」という恐怖から、私は一度ラケットを置き、徹底的なケアと修正に舵を切りました。
一番の教訓は「痛みがあるうちは、絶対に無理をしない」ということです。無理をしてプレーを続けた時期は回復が遅れるばかりでした。
前腕の痛みを和らげる・予防するための5つのステップ
回復期から再発防止まで、私が実際に行って効果があった手順をまとめます。
1. 徹底的なアイシングと消炎
練習直後や、痛みが出た直後はアイシングバッグで15分ほど冷やします。炎症を最小限に抑えることが、翌日の可動域を左右します。
2. 前腕の緊張を解くセルフストレッチ
腕を前に伸ばし、反対の手で手首を上下にゆっくり曲げるストレッチを習慣にしました。特にお風呂上がり、筋肉が温まった状態でフォームローラーを使って腕をコロコロとマッサージするのも非常に有効です。
3. サポーターによる負荷軽減
プレーを再開する際はテニス肘 サポーター(エルボーバンド)を装着しました。筋肉の起点となる部分を圧迫することで、患部への衝撃を物理的にカットしてくれます。これがあるだけで安心感が違います。
4. ギアの見直し
腕への優しさを優先し、ラケットを少ししなやかなタイプに変え、ガットはナイロンガットの代表格である「テクニファイバー X-ONE BIPHASE」などを低めのテンションで張るようにしました。これだけで打球感の角が取れ、腕への負担が劇的に減りました。
5. フォームの修正(体の回転を使う)
コーチに相談し、手首を固定して体幹の回転で打つフォームへと修正しました。腕はあくまで「添えるだけ」の意識を持つことで、前腕の力みが抜けていきました。
テニスを辞めるべき?プレー再開の判断基準
「いつから始めていいのか」は一番の悩みどころですよね。私の判断基準はシンプルでした。
「日常生活で痛みがないこと」に加え、タオルを力いっぱい絞っても前腕に響かなければ、軽いボレー練習から再開しました。
今、前腕の痛みに悩んでいるあなたへ。焦ってコートに戻る必要はありません。この記事で紹介したようなマッサージボールなどのツールも活用しながら、まずは自分の腕を労わってあげてください。しっかり休んでフォームを直せば、以前よりも鋭いショットが打てるようになるはずです。
まとめると、前腕の痛みは「もっと楽に打てるフォームがあるよ」という体からのサインです。これを機に、一生テニスを楽しめる体づくりを始めてみませんか。


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