テニスをしていれば、コートで一度は見かけない日はない青いラケット、バボラ ピュアドライブ。
「黄金スペック」の代名詞として君臨し続けるこのモデルですが、「本当に自分に使いこなせるのか?」「飛びすぎてコントロールできないのでは?」と不安に思う方も多いはずです。
今回は、歴代モデルを10年以上愛用してきた筆者が、最新のピュアドライブを実際にコートで打ち込み、その真価を忖度なしでレビューします。
実際に打ってみて感じた「3つの衝撃」
手に取った瞬間、バボラ特有のしっかりとした剛性を感じます。しかし、いざボールを打ってみると、これまでのモデル以上に「洗練された衝撃吸収性」に驚かされました。
1. 圧倒的なボールのスピードと伸び
ベースラインからのストロークでまず感じるのは、ボールスピードの底上げです。
少しでも打点が遅れたと思っても、フレームのパワーが強引に押し返してくれます。相手の速球に対しても面がブレず、コンパクトなスイングで深さが出るのは、このラケットにしか出せない魔力でしょう。
2. オフセンターでの驚異的な「許容範囲」
テニスは常に芯で捉えられるスポーツではありません。
最新のピュアドライブで感動したのは、フレームの端に当たったようなミスショットが、なぜか相手のコートに深く刺さることです。この「ミスをミスにしない」寛容さが、試合の後半、体力が削られてきた場面で大きな武器になります。
3. 振動吸収の進化と「掴む」感覚
かつてのピュアドライブは「カンカン」という硬い打球感が特徴でしたが、現行モデルは違います。
バボラ ピュアドライブ独自の振動吸収システムにより、不快な雑音が消え、一瞬だけボールをホールドしてから爆発的に弾き出すような「粘り」を感じるようになりました。
プレイスタイル別:ピュアドライブの評価
ストローカー:弾道の安定感
普通に振れば自然と高い弾道のスピンボールになります。無理にこすらなくても、ピュアドライブのパワーが回転量に変換されるため、相手をベースライン後方へ押し下げるのが非常に楽です。
ネットプレーヤー:鉄壁の面安定性
ボレーでは「当てるだけで飛ぶ」特性が最大限に活きます。特にオフセンターに強いので、急な突き球に対する反応が格段に安定します。タッチショットには慣れが必要ですが、パンチボレーの威力は一級品です。
サーブ:フリーポイントの増加
最も恩恵を感じたのがサーブです。
スイングスピードがそのまま初速に直結し、フラットサーブの威力が格段に上がります。また、ピュアドライブ特有の弾きの良さにより、スライスサーブの逃げていく変化も鋭くなりました。
競合ラケットとの比較
よく比較されるヨネックス EZONE 100と比べると、ピュアドライブの方がよりパワフルで、弾きが強い印象です。EZONEは「しなり」を感じやすく、自分からしっかり振り抜きたい人向け。対してピュアドライブは、ラケットに仕事を任せたい人に向いています。
また、ウィルソン ウルトラ 100と比較すると、ピュアドライブの方がスピンの掛かりと弾道の高さで勝っています。
推奨セッティング
このラケットのパワーを制御しつつ、良さを引き出すなら以下の組み合わせがおすすめです。
- 競技者向け: バボラ RPMブラストを48ポンドで。スピン性能が向上し、暴発を防げます。
- 一般・初中級者向け: バボラ エクセルを50ポンドで。柔らかい打球感で、さらに楽にボールを飛ばせます。
まとめ:ピュアドライブはあなたのテニスを一段階上げる
結論として、バボラ ピュアドライブは「テニスを簡単にしてくれる」ラケットです。
確かに「飛びすぎる」という声もありますが、それは裏を返せば「少ない力で最高の結果が出る」ということ。
- 試合で勝ちたい
- 力強いボールを打ちたい
- 怪我のリスクを減らしたい
そんな願いを叶えたいなら、迷わず手に取るべき一本です。この青いラケットを手にした瞬間、あなたのテニスの景色は間違いなく変わるはずです。


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