テニスコートで、相手の足元に急激に沈むスピンボールや、ベースライン際でグンと伸びるショットを打ちたいと願うプレーヤーにとって、ヨネックスの VCORE シリーズは常に最有力候補です。しかし、いざ選ぼうとすると「95、98、100のどれが自分に合うのか」「最新モデルは本当に進化しているのか」と迷う方も多いはず。
今回は、週末は必ずコートに立つテニス中毒の筆者が、VCORE シリーズを全機種打ち込み、その「生の声」を余すことなくお届けします。
実際に打って分かった VCORE 独自のテクノロジーと打球感
まずコートで驚かされたのは、ヨネックス独自の「アイソメトリック」形状による安心感です。多少打点がズレても、フレームが仕事をしてくれる感覚があります。さらに最新の VCORE は、グロメットにシリコンオイルを浸透させているおかげか、ストリングが動いて戻る「スナップバック」が非常にスムーズ。
自分のスイング以上にボールが激しく回転し、コートに突き刺さるような感覚は、他のラケットではなかなか味わえません。
【体験談】モデル別詳細インプレッション:あなたはどれを選ぶ?
VCORE 95:精密射撃を好むストライカーへ
正直、最初は「95平方インチは手強いかな」と身構えましたが、振り抜きの鋭さは別格。空気抵抗を感じさせないシャープなスイングが可能です。
- 体験談: 追い込まれた場面でのスライスが低く滑り、相手のミスを誘えました。ただし、スイートスポットはタイトなので、常に足を動かしてボールに入る集中力が必要です。
VCORE 98:パワーとコントロールの黄金比
多くの競技者が愛用する理由がよく分かります。VCORE 100 よりもボールを潰す感覚が強く、フラットドライブで攻めたい時でもバックアウトを恐れずに振り切れます。
- 体験談: サービスライン付近の短いボールに対し、強く叩いてもコート内に収まる安心感がありました。中上級者が「攻めのテニス」を具現化するための最高の一本です。
VCORE 100:最強の「跳ねる」スピン
最も「VCOREらしさ」を感じたのがこのモデル。とにかくボールが高く跳ねます。
- 体験談: 私のそれほど速くないスイングでも、相手が「今のボール、急に跳ねてきた」と驚いていました。ディフェンス時も高い弾道で時間を稼ぎやすく、粘り強いテニスをしたい方にも最適です。
実際に感じたメリットと「ここが惜しい」ポイント
圧倒的なメリット
- エグいスピン量: 相手の打点を外せるだけのパワーがあります。
- 面安定性の向上: 激しいラリーの中でも面がブレず、コントロールを維持しやすい。
注意点(惜しいポイント)
弾きが良い反面、ボレーなどの繊細なタッチが必要な場面では、ボールが飛びすぎてしまうことがありました。最初は ポリツアーレブ などのスピン系ポリエステルを少し高めのテンションで張るのが、暴発を防ぐコツかもしれません。
まとめ:あなたの相棒は決まった?
VCORE は、決して「勝手に飛んでくれる魔法の杖」ではありません。しかし、自分の意志でスイングし、ボールを支配したいプレーヤーにとっては、これ以上ない忠実な相棒となります。
まずは VCORE 100 を基準に試打をして、自分のスイングスピードと「どんな弾道を打ちたいか」を相談してみてください。コートで新しい自分に出会えるはずです。


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