「しっかり振っているはずなのに、相手の重いボールに差し込まれる」「試合の後半、足が止まってストロークが安定しない」
テニスプレイヤーなら一度は直面するこの悩み。その原因の多くは、技術不足ではなく単純な「フィジカル(体重)」不足にあります。テニスは激しい有酸素運動であるため、普通に生活しているだけではどんどん痩せてしまう「増量難易度の高いスポーツ」です。
私自身、かつては身長175cmで体重58kgという典型的なハードゲイナーでした。しかし、試行錯誤の末に70kgまで増量。その結果、サーブのスピードが劇的に上がり、3時間を超えるフルセットでも最後まで足が動くようになりました。
今回は、実体験に基づく「テニス特化型増量メソッド」を解説します。
なぜテニスプレイヤーは「太れない」のか?
まず知っておくべきは、テニスの消費カロリーは想像を絶するということです。週末に2〜3時間練習すれば、それだけで1,000kcal以上が奪われます。この「枯渇状態」を放置すると、体は筋肉を分解してエネルギーに変えてしまい、逆に細くなってしまいます。
増量の基本は**「摂取カロリー > 消費カロリー」**ですが、テニスプレイヤーはこの「摂取」の質とタイミングが勝負を分けます。
1. 食事回数を増やして「空腹」を作らない
一度に大量に食べても、消化吸収能力には限界があります。私は以下のタイミングで1日5〜6食を徹底しました。
- 朝・昼・晩の3食: 炭水化物を普段の1.5倍に。
- 練習前: バナナやウィダーインゼリーでエネルギーを補給。
- 練習中: 水だけでなく、粉末のマルトデキストリンを混ぜたドリンクを飲み、筋肉の分解を防ぐ。
- 就寝前: 吸収の緩やかなカゼインプロテイン、またはギリシャヨーグルトを摂取。
特にマルトデキストリンは、練習中のエネルギー切れを防ぐための「飲む炭水化物」として、私の増量には欠かせない相棒でした。
2. 筋トレは「下半身と体幹」に絞る
ただ体重を増やすだけでは、動きが鈍くなるだけです。テニスのパワーは「地面からの反発力」で決まります。
私が実践して最も効果を感じたのは、スクワットとデッドリフトです。上半身を大きくしすぎると肩の可動域を狭めるリスクがありますが、強靭な下半身はショットの安定感を爆発的に高めます。
週に2回、テニスの練習がない日にジムへ行き、パワーグリップを使用して高重量のトレーニングを行いました。握力が先に尽きて背中や脚を追い込めない事態を防ぐため、この道具は必須です。
3. サプリメントを賢く活用する
食事だけで必要な栄養をカバーするのは物理的に苦しい時があります。効率を最大化するために使ったのが以下の3つです。
- ホエイプロテイン: 練習後30分以内のゴールデンタイムに。味のバリエーションが豊富なマイプロテインやザバスが続けやすいです。
- クレアチン: 瞬発的なパワーを維持するために。サーブの球威を落としたくないならクレアチン モノハイドレートを毎日5g摂取することをおすすめします。
- マルチビタミン: 栄養を効率よく吸収するための土台作りとして、ネイチャーメイド マルチビタミンを愛用していました。
体験から言える「増量後の変化」
体重が10kg増えたことで、私のテニスは一変しました。
まず、「守備範囲」が変わりました。 体重があることで踏ん張りが効き、遠いボールに対してもスライスで逃げるのではなく、しっかりと面を作って押し返せるようになりました。
次に、「威圧感」が変わりました。 どっしりとした構えは相手へのプレッシャーになり、早い展開でも打ち負けない自信がメンタル面にも好影響を与えました。
最後に:継続こそが最強の才能
増量は一朝一夕にはいきません。最初の1ヶ月は体重が変わらず、心が折れそうになるかもしれません。しかし、タニタ 体組成計などで毎日数値を記録し、自分の体の変化を可視化してみてください。
テニスコートで「重いボール」を打ち込み、相手を圧倒する快感。それを手に入れるための「正しい増量」を、今日から始めてみませんか。
この記事の内容を基に、あなたに合わせた具体的なトレーニングメニューの作成をお手伝いしましょうか?


コメント