「あと1セット……」というところで、こめかみに走るズキズキとした痛み。テニスを楽しんでいる最中やプレー後に、激しい頭痛に襲われた経験はありませんか?実はこれ、多くのテニス愛好家が密かに抱えている悩みです。私自身、かつては試合の後半になると必ずと言っていいほど頭痛に悩まされ、せっかくの休日が台無しになる日々を送っていました。
今回は、実体験から学んだテニス特有の頭痛の原因と、その連鎖を断ち切るための具体的な解決策を詳しくお届けします。
【実録】私がコートで崩れ落ちたあの日
それは真夏の草トーナメント、準決勝でのことでした。序盤は好調だったのですが、第5ゲームあたりから視界の端がチカチカし始め、チェンジコートのたびに頭を金槌で叩かれるような拍動性の痛みを感じるようになりました。
結局、集中力は途切れ、結果は惨敗。帰りの車を運転するのもやっとの状態で、「なぜ自分だけがこんなに頭痛になるのか」と深く落ち込みました。しかし、そこから自身の体質や環境を徹底的に分析した結果、いくつかの決定的な「ミス」に気づいたのです。
テニスで頭痛が起きる4つの「本当の理由」
ネットで調べると「熱中症」の一言で片付けられがちですが、実際にはもっと複雑な要因が絡み合っています。
1. 「隠れ脱水」による血流の悪化
一番多いのがこれです。単に「水を飲む」だけでは足りません。汗と一緒に失われるのは水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質です。水分だけを摂ると血液が薄まり、脳の血管が拡張して痛みを生じさせます。
2. 頸椎と肩甲骨周りの「筋肉の硬直」
テニスは首を上に向ける動作(サーブやスマッシュ)が多いスポーツです。特にフォームに力みがあると、首の付け根にある神経が圧迫され、緊張型頭痛を引き起こします。私は「絶対にエースを獲ってやる」と力んでいた時ほど、この症状が顕著でした。
3. 急激な血圧変動(良性労作性頭痛)
短距離ダッシュを繰り返すテニスは、心拍数の上下が非常に激しい競技です。急激に心拍が上がった際、脳の血管がその圧力に耐えきれず、拍動に合わせて「ズキンズキン」と痛むことがあります。
4. 紫外線と「眼精疲労」
コートの照り返しは想像以上に強力です。瞳孔が光を調整しようと酷使されることで、目の奥からこめかみにかけて重だく苦しい痛みが発生します。
頭痛から解放されるために導入した「神対策」
私が実際に試して効果があった、具体的な改善策をご紹介します。
補水戦略のアップデート
まず、水やお茶を卒業し、常にOS-1のような経口補水液、または電解質の濃いスポーツドリンクを携帯するようにしました。ポイントは「喉が渇く前」に、チェンジコートのたびに2口ずつ飲むことです。
ギアによる物理的な防御
強い日差しを防ぐため、UVカット機能付きのテニスキャップは必須アイテムです。また、目の疲れを軽減するために偏光サングラスを着用したところ、プレー後の疲労感が劇的に変わりました。
「呼吸」を意識したプレー
ショットを打つ瞬間に息を止めていませんか?私は意識的に「吐きながら打つ」ように変えました。これにより、無駄な血圧上昇を抑え、筋肉の緊張を解くことができます。
クールダウンの徹底
プレー直後、まだ頭が熱を持っていると感じたら、すぐにアイスバッグ(氷嚢)で首の横や脇の下を冷やします。脳に送られる血液の温度を物理的に下げることで、炎症性の痛みを最小限に抑えられます。
まとめ:頭痛は「体からのサイン」
テニス中の頭痛は、決して根性で乗り切るものではありません。それは「水分が足りない」「体が力みすぎている」「日光にさらされすぎている」という体からのSOSです。
もし、今この記事を読みながら「わかる……」と頷いているのなら、次の練習ではぜひ塩分チャージタブレッツをポケットに忍ばせてみてください。少しの準備と意識の変化で、あの苦痛から解放され、最後まで全力でボールを追いかけられるようになるはずです。
大好きなテニスを、最後まで笑顔で終えられるように。自分の体と対話しながら、最高のテニスライフを送りましょう!


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