12月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってくると、テニスプレーヤーを悩ませるのが「ガットの硬化」です。特にライバルコードのようなポリエステルガットを使っている方は、急に打感が重くなったり、ボールが飛ばなくなったりして、フォームを崩しがちな時期でもあります。
今回は、私が実際に12月の厳しい寒さの中でライバルコードを使い込み、試行錯誤してたどり着いた「冬のベストセッティング」と、リアルな使用感についてお伝えします。
12月の低気温がライバルコードに与える「誤算」
ライバルコードといえば、ポリエステルの中でも非常にソフトで、ホールド感と反発力のバランスが絶妙なガットとして知られています。しかし、気温が10℃を下回る12月になると、その表情は一変します。
私の体験では、夏場と同じ感覚でスイングしても、インパクトの瞬間に「ガツッ」という硬い衝撃が肘に伝わるようになりました。本来の持ち味である「食いつき」が鳴りを潜め、まるでプラスチックの板で打っているような感覚に陥ったのです。この時期に無理をして打ち続けると、テニス肘の原因にもなりかねません。
実践して分かった!冬の不快感を解消する3つのステップ
12月でもライバルコードの快感を維持するために、私が現場で試して効果があった対策を共有します。
1. テンションを「マイナス3ポンド」の勇気
まず着手すべきはテンションです。私は夏場に48ポンドで張っていますが、12月は45ポンド、あるいは44ポンドまで落とします。
「ゆるすぎないか?」と不安になりますが、寒さで硬くなったライバルコードには、これくらいの余裕がちょうどいいのです。実際に落として打ってみると、硬化して失われていた「たわみ」が戻り、少ないパワーでもボールを深く押し込めるようになりました。
2. ウォーミングアップでの「ガット育て」
12月のコートに到着したばかりのライバルコードは、凍えるように冷え切っています。いきなりフルスイングするのは厳禁です。
最初はミニテニスやゆったりしたラリーで、ガットを動かして摩擦熱を与えるイメージで打ち始めましょう。15分ほど丁寧に使っていると、徐々に素材が馴染み、本来の柔らかさが顔を出してきます。
3. ハイブリッド張りという選択肢
もし、単張りの45ポンドでも硬さを感じるなら、クロス(横糸)にナイロンガットを組み合わせるハイブリッド張りを強くおすすめします。
メイン(縦糸)にライバルコードを残すことで、スピン性能やポリエステル特有の打ち応えを維持しつつ、横糸のナイロンが12月の冷気による衝撃をマイルドに吸収してくれます。
12月にライバルコードと合わせたいラケット
冬場のパワー不足を補うには、ガットだけでなくラケットとの相性も重要です。
私がテストした中で最も相性が良かったのは、適度なしなりを持つT-FIGHTシリーズや、パワーアシストに優れたピュアドライブです。
特にライバルコードの反発力を活かしやすい厚ラケとの組み合わせは、体温が上がりにくい12月の序盤でも、楽にボールを飛ばしてくれる心強い味方になります。
まとめ:冬のライバルコードは「歩み寄り」が大切
ライバルコードは、適切な調整さえ行えば12月の厳しい環境下でも最高の武器になります。
「夏と同じ」にこだわらず、気温に合わせてテンションを下げ、じっくりと温めながら使う。そんな少しの歩み寄りが、あなたの冬のテニスを劇的に快適にしてくれるはずです。
手首や肘を労わりながら、この冬もライバルコード特有の爽快なショットをコートに叩き込みましょう。


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