「テレビで観るのとは、音もスピード感もまるで別物だった」。初めて有明コロシアムの観客席に座った時、私の口から漏れたのはそんな言葉でした。東レ パンパシフィック オープンテニス、通称「PPO」。日本で開催される女子テニスツアー最高峰の大会を、120%楽しむための実践的なノウハウを、実体験に基づいたリアルな視点でお伝えします。
世界のトップランカーが東京に集結する特別な一週間
PPOの最大の魅力は、なんといってもグランドスラム級のスター選手を間近で見られる圧倒的な距離感にあります。有明コロシアムのセンターコートは、すり鉢状の構造により、上方の席からでもボールがラケットに食い込む音や、選手の激しい息遣い、そしてプロ特有のスピンの軌道がはっきりと視認できます。
観戦体験を劇的に変える「座席選び」と「持ち物」
チケット選びで迷っているなら、思い切って「コートエンド(選手の後ろ側)」の席をおすすめします。テレビ中継と同じ視点ですが、生で観るサーブの速さと、ベースライン際での粘り強いラリーの応酬は、サイドライン側から観るのとは違った戦略的な面白さを教えてくれます。
また、長時間の観戦を快適にするために、私はいつも以下のアイテムをバッグに忍ばせています。
- ポータブルクッション: 有明の座席は長時間座ると意外に腰に来ます。これ一つで観戦後の疲れが激減します。
- 双眼鏡: 選手の表情や、ベンチでの緊迫したやり取りを覗き見たい時に必須です。
- 日焼け止め: 屋根が開いている日の有明は、想像以上に紫外線が降り注ぎます。
試合だけじゃない!有明テニスパークの歩き方
PPOの醍醐味は試合時間外にもあります。イベント広場ではスポンサーブースが並び、最新のテニスラケットを試打できたり、運が良ければサイン会に遭遇することも。
特に見逃せないのが「練習コート」のチェックです。本戦が行われている裏で、トップ選手がリラックスした表情で調整を行っている姿を数メートルの距離で見学できます。試合中の鬼気迫る表情とは違う、トッププロの技術の「精度」をじっくり観察できる隠れた特等席です。
観戦を終えて:テニスをもっと好きになる場所
夕暮れ時、有明の夜風に吹かれながら会場を後にする際、多くの観客が「明日から自分もテニスをしたい」と口にしています。それほどまでに、彼女たちのプレーには観る者の心を動かすエネルギーが宿っています。
チケットを手に入れたその日から、あなたのPPO体験は始まっています。当日はお気に入りのテニスウェアを着て、会場の熱気に身を投じてみてください。そこで目にする光景は、きっと一生モノの記憶になるはずです。


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