バドミントンのダブルスにおいて、後衛からの一撃で試合を決めたいと願うプレーヤーにとって、ASTROX 88D PROは避けては通れない存在です。特に2024年に登場した3代目モデルは、単なる「パワー型」の枠を超えた進化を遂げています。
今回は、実際にコートで数戦使い込み、旧モデルとも打ち比べて感じた「生の声」をベースに、このラケットがあなたの武器になるのかを詳しく紐解いていきます。
3代目ASTROX 88D PROは何が変わったのか?
手にした瞬間に感じたのは、ヘッドヘビー特有の「重厚感」はそのままに、驚くほど振り抜きがシャープになっている点です。
今作では、フレーム側面に配された新設計のグロメット構造により、打球時の「球持ち」と「弾き」が絶妙なバランスで共存しています。前作はやや硬派で「使い手を選ぶ」印象がありましたが、3代目はスイートスポットがわずかに広くなった感覚があり、多少打点がズレても力がしっかりとシャープに伝わってくれます。
【実体験】コートで感じたリアルな使用感
スマッシュ:角度と威力の両立
一番の驚きは、フルスマッシュを叩き込んだ時の「沈み込み」です。ASTROX 88D PROは、インパクトの瞬間にシャフトがグッと溜めを作り、そこから一気に爆発するような感覚があります。
特に、ジャンピングスマッシュで高い位置から叩いた際、シャトルが相手の足元へ突き刺さるような鋭い角度がつきやすい。これは「連続攻撃」をコンセプトにしているだけあり、一度打ってからの戻りの速さも相まって、二の矢、三の矢が非常に打ちやすい設計だと実感しました。
ドライブとレシーブ:意外な操作性の良さ
「後衛用だから操作性は二の次だろう」と思っていましたが、良い意味で裏切られました。ドライブ戦においても、ヘッドの重さを利用して「面を合わせるだけ」で鋭い球が返ります。
ただし、コンパクトなスイングが求められる前衛でのタッチに関しては、やはりASTROX 88S PROに軍配が上がります。重みがある分、咄嗟のボディへのショットに対しては、少しだけ手首の強さが求められる「硬派な一面」も健在です。
本音で語るメリット・デメリット
ここが最高
- 圧倒的な破壊力:しっかり振り抜けた時の初速は、他のラケットでは味わえない快感があります。
- 球持ちの良さ:シャトルを掴んで放す感覚が強く、コースの打ち分けが非常にやりやすいです。
ここが惜しい
- 体力の消耗:1日5〜6試合こなすトーナメントの後半では、やはりこの「重み」が腕にきます。
- 中級者へのハードル:シャフトが硬めなので、スイングスピードが一定以上ないと、ラケットの性能を100%引き出すのは難しいかもしれません。
どんなプレーヤーにおすすめか?
ASTROX 88D PROは、間違いなく「ダブルスで後衛からゲームを支配したい」人向けのラケットです。
- 重いスマッシュで相手のレシーブを崩したい
- ロブを深く押し込み、相手を下げさせたい
- 多少の重さをパワーに変えられる筋力や技術がある
これらに当てはまるなら、このラケットは最高の相棒になるはずです。逆に、前衛での細かなネットプレーや、ラケットの軽さを重視するスタイルの方は、一度試打をしてから決めることを強くおすすめします。
まとめ:攻め抜く勇気を与える一本
ASTROX 88D PROは、単にパワーがあるだけの道具ではありません。プレーヤーの「もっと攻めたい」という意思を、確かな精度と威力に変えてくれる一軍の武器です。
一度この「爆発的な一撃」を体感してしまうと、他のラケットには戻れない。そんな魔力を持った一本と言えるでしょう。あなたのプレースタイルを次のステージへ引き上げたいなら、迷わず手に取ってみる価値があります。


コメント