週末の草トーナメントや部活動の試合で、バッグから同じラケットが3本覗いている光景。かつての私にはそれが「上手い人だけの特権」のように見えていました。「2本あれば十分だろう」と思っていた時期もありましたが、実際に3本持ちに踏み切ってみると、単なる予備以上の「戦略的な価値」があることに気づかされます。
今回は、2本持ちから3本持ちへステップアップした実体験をもとに、その必要性や管理のコツを深掘りします。
なぜ「3本」なのか?2本では足りない決定的な瞬間
多くのプレーヤーが2本持ちで満足している中、なぜあえて3本に増やす必要があるのでしょうか。私の経験上、最大の理由は「精神的なバックアップの質」にあります。
試合中にガットが切れた際、2本持ちだと残り1本。もしその1本も切れてしまったら、あるいはフレームショットでラケットにヒビが入ってしまったら……。そんな不安がよぎると、思い切ったスイングができなくなります。3本あれば、1本切れても「まだ予備が2本ある」という圧倒的な余裕が生まれます。
また、真夏のハードな試合では、グリップテープが汗で使い物にならなくなることもあります。そんな時、ラケットを丸ごと持ち替えられるのは3本持ちならではの強みです。
【体験談】3本持ちに変えて変わった「試合の組み立て」
私が3本持ちにして最も恩恵を感じたのは、コンディションへの適応力です。私は全く同じピュアドライブを3本揃えていますが、実は1本だけガットのテンションを2ポンド落として張っています。
- 1本目・2本目: メインで使用。標準的なテンション。
- 3本目: 体力が削られた試合後半や、気温が低くボールが飛ばない時用の「助け舟」。
足が止まり始めた第3セット、少しの力でボールを飛ばしてくれる3本目の存在に、何度も救われました。これは2本持ちではなかなか踏み切れない「攻めの使い分け」です。
失敗しないための「3本持ち管理術」
3本持ちを始めるなら、絶対に避けては通れないのが「個体差」の問題です。同じモデルでも、工業製品である以上、重さやバランスに数グラムの差があります。
私は購入時、テニスラケットのスペック計測サービスを利用し、できる限り近い数値の個体を選びました。数値がバラバラだと、持ち替えた瞬間に違和感が生じ、ミスショットの原因になるからです。
また、バッグ選びも重要です。3本入れるなら、あえてラケットバッグ 6本入りを選ぶのが正解。3本用バッグだと、ラケットを入れただけでパンパンになり、着替えや飲み物、テニスシューズを入れるスペースがなくなってしまいます。
3本持ちを長く続けるためのルーティン
3本持つようになると、メンテナンス費用も相応にかかります。私は「3本を均等に使う」ことを徹底しています。
練習のたびに使うラケットをローテーションさせることで、フレームの疲労度を一定に保ちます。1本だけ使い込むと、いざ試合で新品に近い予備に持ち替えた際、打球感の違いに戸惑うことになるからです。
まとめ
テニスラケット3本持ちは、決して見栄ではありません。それは、どんな状況下でも自分のパフォーマンスを維持するための「リスク管理」であり「戦略」です。
もしあなたが今、2本持ちで「ガットが切れたらどうしよう」と少しでも不安を感じているなら、3本目の導入を検討してみてください。その安心感が、あなたのテニスをもう一段上のステージへ引き上げてくれるはずです。
この記事の内容をもとに、個別のラケット選びやストリングの相談など、さらにお手伝いできることはありますか?


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