テニスやバドミントンを始めようと思った時、まず最初に手に取るのが「ラケット」です。日本語ではそのままカタカナで定着していますが、実はその言葉の裏には競技ごとに深いこだわりや、初心者には見えにくい「相性の差」が隠されています。
今回は、数多くのスポーツショップを巡り、何本ものラケットを使い潰してきた筆者の実体験をもとに、失敗しないラケット選びのコツをリアルな視点でお伝えします。
1. ラケットの日本語での意味と使われ方
「ラケット」を日本語の辞書で引くと、「テニス・バドミントン・卓球などで、ボールやシャトルを打つための道具」と出てきます。漢字で無理やり表現するなら「打球具(だきゅうぐ)」となりますが、日本のスポーツ現場でこの言葉を使う人はまずいません。
ただ、日本語特有のニュアンスとして、ラケットを単なる「道具」ではなく、自分の腕の延長、つまり「相棒」のように扱う文化があります。そのため、日本では性能スペック以上に「打球感(打った時の手に伝わる感覚)」が非常に重視される傾向にあります。
2. 実際に使ってわかった、スペック表には載らない「体験的」選び方
カタログの数字だけを見てテニスラケットを購入し、結局手首を痛めて買い替えた苦い経験があります。その時に学んだ、本当にチェックすべきポイントは以下の3点です。
「軽い=正義」ではない
初心者はつい「軽いほうが振りやすい」と思いがちですが、軽すぎると相手の強いボールに押し負けてしまい、逆に腕の力だけで振ろうとしてフォームを崩します。私が初めてヨネックス EZONEを手にした時、適度な重みがあることで、ラケット自体の重さを利用したスムーズなスイングができることに気づきました。
グリップサイズは「直感」を信じる
標準的なサイズと言われる「G2」をずっと使っていましたが、ある日少し細めの「G1」に滑り止めを厚めに巻いて試したところ、驚くほど操作性が上がりました。手の大きさは人それぞれです。ショップで握った時の「あ、これだ」という感覚は、どの推奨データよりも信頼できます。
衝撃吸収性は「明日」の体調を左右する
週に数回練習するようになると、肘や肩への疲労が蓄積します。最新のウィルソン ウルトラシリーズなどは振動吸収材が優秀で、長時間打った後の疲れ方が全く違います。長く楽しみたいなら、デザイン以上に「体に優しいかどうか」を優先すべきです。
3. 競技別・後悔しないためのおすすめモデル
筆者が実際にコートで使い、他のプレイヤーの評判も高かったモデルを厳選しました。
テニス:オールラウンドな操作性
安定感を求めるならバボラ ピュアドライブが間違いありません。初心者から上級者まで愛されるのは、やはり圧倒的なパワーアシストがあるからです。スイートスポットを外しても、ラケットが助けてくれる感覚は一度味わうと離れられません。
バドミントン:速さとパワーの共存
バドミントンでシャトルの伸びに悩んでいるならヨネックス アストロクスシリーズを試してみてください。ヘッドヘビー(先端が重い)設計なのに、振り抜きが非常に鋭く、スマッシュの初速が明らかに変わる体験ができます。
4. 購入後に「やっておくべき」メンテナンス
ラケットは買った時が完成形ではありません。むしろ、そこからがスタートです。
- ガット(ストリング)の張り替え: 半年以上同じガットを使っていませんか?ガットは時間とともに伸びて、反発力を失います。
- グリップテープの交換: 汚れたままのグリップは滑りの原因になり、無駄な握力を使ってしまいます。グリップテープ 詰め替え用を常備しておき、こまめに巻き替えるだけで、ショットの精度は見違えるほど安定します。
5. まとめ:あなたにとっての「最高の一本」とは
ラケット選びに正解はありません。しかし、「日本語でラケットをどう呼ぶか」を考えるよりも大切なのは、そのラケットを持ってコートに立った時のワクワク感です。
まずは気になるモデルをレンタルしたり、試打したりしてみてください。あなたの手に馴染み、スイングした瞬間に「これなら勝てる」と思える一本に出会えた時、あなたのスポーツライフはより豊かなものになるはずです。


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