「ガシャッ!」という嫌な音とともに、購入したばかりのナノフレア800が、ダブルスのペアのラケットと激突して粉砕。バドミントンを愛する人なら、一度は目の前が真っ暗になるようなこの絶望感を味わったことがあるのではないでしょうか。最近のハイエンドモデルは3万円を超えることも珍しくなく、もはや「消耗品」と割り切るにはあまりに痛い出費です。
しかし、そんな時に私を救ってくれたのが「保険」でした。今回は、実際に私がラケットを破損してから保険金を活用して新品を手に入れるまでの体験談を交え、バドミントンプレイヤーが知っておくべき保険のリアルな活用術を解説します。
突然の悲劇、そして保険請求への道のり
あの日、私は社会人サークルの練習で、ペアとの連携ミスによりラケットを接触させてしまいました。無惨にフレームが折れたアストロクス99 Proを前に、ただ立ち尽くすしかありませんでした。
「これ、保険でなんとかなるかもよ?」
仲間のその一言で、私は自分が加入している自動車保険の「個人賠償責任特約」と、クレジットカードに付帯していた「携行品損害保険」の存在を思い出しました。結論から言うと、私はこれを利用して、自己負担わずか3,000円で新しいラケットを買い直すことができたのです。
バドミントンラケットを補償できる保険の種類
ラケットの破損や盗難をカバーできる保険には、主に以下の3つのパターンがあります。
1. 携行品損害保険(特約)
これが最も一般的です。外出先で持ち物が偶然の事故で壊れた場合に補償されます。火災保険や自動車保険の特約として月数百円で付帯していることが多いので、まずは自分の保険証券を確認してみてください。
2. クレジットカードのショッピング保険
ヨネックス バドミントンラケットをカードで購入していた場合、購入から90日以内などの制限付きで補償されるケースがあります。領収書(レシート)が必須になるため、購入時の履歴は必ず保管しておきましょう。
3. スポーツ安全保険
団体で加入している場合が多いですが、実は「自分のラケットの破損」は対象外で、「相手に怪我をさせた」などの賠償のみが対象であるケースも少なくありません。ここは注意が必要です。
実践!保険金を受け取るための3つの鉄則
私の体験から学んだ、スムーズに審査を通すためのポイントを共有します。
- 写真は「現場」と「詳細」を即座に撮る:折れた瞬間のラケット、型番がわかる部分、そして接触した相手がいればその状況をスマホで撮影してください。
- 「いつ、どこで、誰と」をメモする:保険会社には事故状況を詳細に説明する必要があります。「ダブルスのプレー中、バックサイドでペアのボルトリックZフォース2と接触した」といった具体的な状況が信頼性を高めます。
- 見積書または修理不能証明書を取る:ショップへ行き「これは修理できません」という証明をもらうか、同等品を購入した場合の金額がわかるカタログやサイトのスクリーンショットを用意します。
意外な落とし穴!保険が降りないケース
「保険に入っていれば何でも安心」というわけではありません。以下の場合は対象外になる可能性が高いので要注意です。
- 単独での空振り・フレームショット:誰とも接触せず、自分のミスで勝手に折れた場合は「外来の事故」とみなされないことがあります。
- ガット張り替え中の破損:これは「加工中」の事故となり、一般的な携行品損害ではカバーされません。
- 経年劣化:何年も使い込んで「いつの間にかヒビが入っていた」というケースも難しいでしょう。
まとめ:備えあれば憂いなし
バドミントンは激しいスポーツです。どんなに気をつけていても、ラケットが折れるリスクをゼロにはできません。
もし、今あなたがナノフレア1000Zのような高価なモデルを使っているなら、一度自分の加入している保険を見直してみてください。月々のわずかな掛け金、あるいは既に払っている保険の「おまけ」で、数万円の損失を回避できるかもしれません。
あの時、絶望していた私に「大丈夫だよ」と教えてくれた仲間のように、この記事があなたのバドミントンライフを守るきっかけになれば幸いです。


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