卓球を続けていると、一度は「今のプレースタイルをガラリと変えてみたい」という衝動に駆られることがありますよね。特に、フォアハンドのドライブには自信があるけれど、バックハンドのレシーブミスが止まらない…そんな悩みを抱えた時、選択肢として浮上するのが「裏ソフト」と「表ソフト」を組み合わせた、いわゆる「裏表(うらおもて)」のスタイルです。
私自身、長年両面裏ソフトでプレーしてきましたが、ある時期を境にバック面をスペクトル S1に変えてみました。その結果、世界が変わったと言っても過言ではありません。今回は、実体験に基づいた「裏表」スタイルのリアルな魅力と、後悔しないためのノウハウをお伝えします。
1. 裏表スタイルの最大のメリット:相手を翻弄する「変化」
裏表スタイルの真骨頂は、なんといっても「球質の差」にあります。
- 異質のコントラスト: フォア面で強烈な回転をかけたテナジー05のドライブを放った直後、バック面でナックル気味の弾くショットを打つ。相手は常にラケットの「面」を確認しなければならず、精神的なプレッシャーを強いることができます。
- レシーブの安定感: 表ソフトは回転の影響を受けにくいため、相手の嫌なサービスも「パチン」と弾くだけで返せます。レシーブミスで自滅することが減る、これは勝利への大きなアドバイスです。
- ピッチの速さ: 表ソフトは球離れが速いため、台に近い位置での超高速ラリーが可能です。相手に下がる暇を与えません。
2. 【体験談】実際に「裏表」に変えてみて分かったこと
実際に裏表構成にして最初の1週間は、正直「やめておけばよかった」と思いました。なぜなら、バックハンドの打球角度がこれまでと全く異なるからです。
しかし、1ヶ月が経ち、スイングをコンパクトにして「擦る」から「弾く」感覚を掴んだ瞬間、驚くほど勝率が上がりました。練習試合で、格上の相手が私のバックハンドの「止まる球」に対して、何度も空振りをしたりネットにかけたりするのを見て、このスタイルの強さを確信しました。
一番の苦労は「ラケットの重さ」の変化でした。表ソフトは裏ソフトに比べて軽量なものが多いため、ラケット全体の重心が変わり、最初はフォアハンドの振り抜きすぎに悩まされました。これを解消するために、あえてフォア面には少し重量のあるディグニクス05を貼り、バランスを調整したのが正解でした。
3. 失敗しないための「王道」組み合わせ案
これから裏表に挑戦するなら、以下の鉄板構成から始めるのが近道です。
- 攻撃重視の王道セット:フォア面に”V>15、バック面にモリストSP。これは伊藤美誠選手も使用していたことで有名な組み合わせで、スピードと変化のバランスが絶妙です。
- 安定感重視のセット:フォア面にロゼナ、バック面にスピンピップス D1。回転をかけやすい表ソフト(回転系表ソフト)を選ぶことで、裏ソフトからの移行期でも違和感少なくプレーできます。
4. 最後に:自分だけの武器を手に入れる
裏表スタイルは、決して「逃げ」の選択ではありません。自分の弱点を補い、長所を最大化するための「戦略的な武装」です。
最初は角度打ちに苦戦するかもしれませんが、それを乗り越えた先には「相手が嫌がる卓球」という最高の武器が待っています。まずは、扱いやすいラクザ7などの裏ソフトと、定番の表ソフトを組み合わせて、自分の感覚がどう変わるか試してみてください。その一歩が、あなたの卓球ライフを劇的に面白くするはずです。


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