「長年連れ添った相棒だけど、フレームが折れてしまった」「物置に眠っている昔のラケットを処分したい」……そう思った時、意外と手が止まるのがゴミの分別です。テニスラケットやバドミントンラケットは、何ゴミに分類されるかご存知でしょうか。
「不燃ゴミで出せると思っていたら、回収されずに残されていた」という苦い経験を持つ方も少なくありません。今回は、自治体ごとのルールの見極め方から、実際に私が処分した際の注意点、そしてゴミに出す前に検討したいお得な手放し方まで、実体験を交えて詳しく解説します。
1. ラケットは何ゴミ?自治体別の判断基準と「30cmの壁」
まず結論からお伝えすると、ラケットが「不燃ゴミ(燃えないゴミ)」になるか「粗大ゴミ」になるかは、お住まいの地域のルールによって決まります。
判断の鍵は「長さ」にあり
多くの自治体では、最大辺の長さが「30cm」あるいは「50cm」を超えるものを粗大ゴミと定義しています。
- テニスラケット: 一般的な成人用は約68cm前後。
- バドミントンラケット: 一般的な成人用は約67cm前後。
つまり、そのままの状態では粗大ゴミに該当するケースが圧倒的に多いのです。例えば、私が住んでいる地域では「30cm以上は有料の粗大ゴミ」というルールだったため、1本出すのに数百円の処理券が必要でした。「たかがラケット1本で……」と感じるかもしれませんが、ルールを無視して集積所に出すと、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
2. 【体験談】実際にラケットを捨ててわかった「ガット」と「マナー」の注意点
いざゴミに出そうと決めた時、迷うのが「ガット(網)」の扱いです。
ガットはそのままでも大丈夫?
基本的にはガットを張ったままの状態でゴミに出しても問題ない自治体がほとんどです。しかし、実際に作業をしてみると、ガットを切っておいた方が圧倒的に「扱いやすく」なります。
私は以前、フレームが折れた YONEX のバドミントンラケットを処分した際、万能ハサミでガットをすべて切り落としました。ガットを切ることでフレームへの歪なテンションが消え、袋に入れた際にかさばらなくなります。ただし、ガットを切る瞬間に「バチン!」と強い衝撃が走るため、顔を近づけすぎないよう注意が必要です。
グリップテープのベタつきに注意
古いラケットで盲点なのが、加水分解してベタベタになったグリップテープです。そのままゴミ袋に入れると、他のゴミや袋の内側に張り付いて非常に不衛生。私は新聞紙でグリップ部分をぐるぐる巻きにしてから袋に入れました。こうした小さなひと手間が、回収業者さんへのマナーにも繋がります。
3. 「切断して普通ゴミに出す」はアリかナシか?
ネット上では「ノコギリで切断して小さくすれば不燃ゴミで出せる」というライフハックを見かけます。確かにルール上はサイズ内に収まれば受理されることが多いですが、個人的にはあまりおすすめしません。
特に最近の Wilson や Babolat といった競技モデルの多くはカーボン(炭素繊維)を使用しています。これを家庭用のノコギリで切ると、目に見えないほど細かい繊維の粉が舞い、吸い込むと健康被害の恐れがあります。また、金属製のフレームも非常に硬く、怪我のリスクが伴います。数百円を惜しんで怪我をするよりは、正攻法で粗大ゴミとして出すのが賢明です。
4. ゴミに出す前に!そのラケット、まだ価値があるかも?
もし、あなたが捨てようとしているラケットが「ただ古いだけ」で、折れたりヒビが入ったりしていないのであれば、捨てるのは少し待ってください。
フリマアプリでの需要
HEAD などの人気メーカーのモデルであれば、型落ちであっても「部活を始めるから安く練習用が欲しい」「スクールに通い始めるので予備が欲しい」という層に需要があります。メルカリ等で相場を確認してみると、意外な値がついているかもしれません。
買取店や寄付という選択肢
発送の手間が面倒なら、スポーツ用品専門の買取店へ持ち込むのも手です。値段がつかない場合でも、発展途上国の子どもたちにスポーツ用品を届けるNPO団体などに寄付することで、ゴミにせず誰かの役に立てる道もあります。
5. まとめ:正しい処分で心もスッキリ
ラケットのゴミ出しで大切なのは、以下の3点です。
- 自治体のサイズ規定(30cm or 50cm)を確認する。
- 基本は粗大ゴミ。無理な切断は避ける。
- ベタつきや汚れは新聞紙などで保護して出す。
使い込んだ道具を捨てるのは少し寂しいものですが、正しく処分することで、また新しいスポーツライフを気持ちよくスタートさせることができます。まずは一度、お住まいの市区町村のホームページで「ラケット」と検索してみてください。


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