テニスを始めたばかりの頃、私は「ラケットさえ良ければいい」と思っていました。しかし、ある日練習試合で全くボールが飛ばなくなり、ベテランのコーチにラケットを預けると一言。「君、この紐(ガット)いつ張り替えた?もう死んでるよ」と言われたのです。
実はテニスラケットのパフォーマンスの7割は「紐(ガット)」で決まると言っても過言ではありません。今回は、私が数々の失敗を経て学んだガット選びの正解と、実際に使って感動したアイテムを実体験ベースでご紹介します。
プレイスタイルを激変させる!ガットの種類と私の本音レビュー
ガットには大きく分けて3つの素材があります。それぞれ打球感が全く異なるので、自分の筋力やプレイスタイルに合わせて選ぶのが上達の近道です。
1. ナイロンガット:腕に優しく、楽に飛ばしたい人へ
最初に私が使っていたのがこれです。非常に柔らかく、インパクトの瞬間にボールを包み込むような感覚があります。特にテクニファイバー エックスワンバイフェイズは、ナイロンとは思えないほどの反発力があり、ボレーのタッチが劇的に良くなりました。手首や肘に不安がある方には間違いなくこれです。
2. ポリエステルガット:ガシガシ打ってスピンをかけたい人へ
部活などで毎日打つようになると、ナイロンではすぐに切れてしまいます。そこで手に取ったのがルキシロン アルパワーです。打感は硬くなりますが、フルスイングした時のボールの落ち方は圧巻。ただし、筋力がないとボールが浅くなりやすく、腕への負担も大きいので注意が必要です。
3. ナチュラルガット:究極の打球感を求める方へ
一度使うと戻れないと言われるのが、牛の腸を使用した天然素材。私は試合用にバボラ タッチトニックを張ってみましたが、雨の日の管理は大変なものの、スイートスポットを外した時のフォロー能力には驚かされました。
「まだ切れてないから大丈夫」が一番危ない?張り替えのサイン
昔の私のように「紐が切れるまで使う」のは、実は上達を妨げる最大の原因です。私が痛感した「寿命」の判断基準は以下の3つです。
- ノッチ(溝)の深さ: ガットが交差している部分に深い溝ができたら交換時です。スピンがかかりにくくなります。
- 打球音の変化: 張ったばかりの「パコーン!」という高い音が「ベコッ」という鈍い音に変わったら、それはゴムが伸び切った状態。
- 3ヶ月の壁: たとえ一度も使っていなくても、ガットは張った瞬間から劣化します。私は「季節が変わったら張り替える」と決めてから、ショットの安定感が格段に増しました。
テンション(張りの強さ)で迷ったらどうする?
「何ポンドで張りますか?」と聞かれて困ったことはありませんか?私は最初、プロに憧れて55ポンドで硬く張ってしまい、棒で打っているような感覚に陥り後悔しました。
- 飛ばないと感じるなら: テンションを45〜48ポンド程度まで落としてみてください。驚くほど楽に深さが出ます。
- 飛びすぎを抑えたいなら: 50〜53ポンド程度で調整。コントロールが安定します。
迷ったらゴーセン ミクロスーパー16のような定番ガットを、そのラケットの推奨テンションの真ん中(だいたい50ポンド前後)で張ってみるのが、自分の基準を作る一番の近道です。
まとめ:あなたの相棒(紐)を見つけよう
ラケットの紐選びは、料理でいう「調味料」のようなものです。どんなに良い素材(ラケット)を使っていても、味付けが合っていなければ台無しになってしまいます。
まずは今の自分の悩みが「飛ばしたい」のか「抑えたい」のかを明確にすること。そして、信頼できるショップでヨネックス ポリツアープロのような扱いやすいモデルから試してみてください。紐一つで、あなたのテニスはもっと楽しく、もっと自由になります。


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