「あ、滑った…」
大事なポイントでラケットが手の中でくるりと回り、ネットに引っ掛けてしまったあの感触。テニスやバドミントンをしていれば、誰しも一度は経験があるはずです。実はそれ、技術のせいではなく、ボロボロになったグリップテープのせいかもしれません。
「自分で巻くのは難しそう」「プロに頼むほどでもないし」と、ついつい後回しにしてしまいがちなグリップ交換。しかし、いざ自分でやってみると、驚くほど打球感が変わり、もっと早くやればよかったと後悔するものです。
今回は、数えきれないほどの失敗を重ねてきた私が、グリップテープを綺麗に巻くための秘訣を、実体験に基づいた「生の声」とともにお届けします。
なぜ「自分で巻く」ことにこだわるのか?
ショップにお願いすれば綺麗に仕上がりますが、自分で巻くメリットは計り知れません。
私が初めて自分で巻いたとき、力加減がわからず、握るたびにテープがズレてくるという大失敗をしました。しかし、その失敗があったからこそ「自分にとって最適な厚み」や「握り心地」がわかるようになったのです。
新しいテープを巻いた直後の、あの手に吸い付くような感覚。これだけで、次の練習が楽しみで仕方がなくなります。
準備するもの:たったこれだけ
道具は至ってシンプルです。
- 新しいグリップテープ: 定番のヨネックス ウェットスーパーグリップなら間違いありません。
- ハサミ: 最後の斜めカットで切れ味が重要になります。
- エンドテープ: 通常は商品に付属していますが、ビニールテープで代用も可能です。
【実践】絶対にシワが寄らない巻き方の手順
1. 古いテープを潔く剥がす
まずは古いテープを剥がします。このとき、元のグリップ(元グリ)にこびりついたベタベタを放置しないのがコツ。ここを綺麗にしておかないと、新しいテープを巻いたときに凸凹が目立ってしまいます。
2. 巻き始めは「勇気の一歩」
グリップエンド(一番太い部分)から巻き始めます。右利きなら反時計回り、左利きなら時計回りです。私は最初、この方向を間違えてしまい、試合中にテープがどんどん剥がれてくるという恥ずかしい思いをしました。
3. 「一定の力」が仕上がりを左右する
テープを軽く引っ張りながら巻いていきます。「少し伸びるかな?」くらいのテンションを維持するのが理想です。重なりは3mm程度を目安に。
体験談: 欲張って厚く重ねすぎると、グリップが太くなりすぎて、繊細なボレー感覚が失われてしまったことがあります。自分の手のサイズに合わせることが、自作の醍醐味です。
4. 運命の「斜めカット」
一番の難所です。グリップの端まで来たら、テープを少し余らせてハサミで斜めにカットします。
プロ級の裏技: いきなり切らず、一度仮で巻いてみて、重なる部分に爪で「跡」をつけてから切ると、断面がピタッと水平に揃います。これだけで見た目が劇的に変わります。
5. エンドテープで封印
最後に付属のテープを巻いて固定します。私はより強固に固定するために、絶縁テープを1周巻いてから、その上にロゴ入りのエンドテープを重ねるようにしています。これで激しいプレーでもびくともしません。
体感で選ぶ!おすすめのグリップテープ3選
実際に私が使ってみて「これは!」と思ったものを紹介します。
- ウェットタイプ: 迷ったらこれ。吸い付くようなフィット感があり、一番人気です。ただし、夏場に汗をかきすぎると、逆にヌルッとしてしまうことも。
- ドライタイプ: 手汗がひどい私の相棒。さらさらした質感が続き、汗を吸うほどにグリップ力が増す不思議な感覚です。
- 凸凹タイプ: 指の引っ掛かりが欲しい人向け。握力が落ちてきた後半戦でも、ラケットをしっかり支えられます。
交換のタイミングは「見た目」より「感触」
よく「どれくらいで替えればいいですか?」と聞かれますが、私の答えは「滑ると感じたその瞬間」です。
表面がボロボロになっていなくても、ゴムの弾力がなくなると打球の衝撃がダイレクトに肘に響くようになります。私は週2回のプレーで、1ヶ月に1回はグリップテープを交換するようにしています。たった数百円の投資で怪我の予防ができるなら、安いものです。
最後に:ラケットはあなたの相棒
グリップテープを自分で巻くようになると、ラケットの状態に敏感になります。「今日は少し緩んでるな」「次はもっと薄く巻いてみようかな」といった試行錯誤が、あなたのプレーをより深いものにしてくれるはずです。
最初は少し歪んでも構いません。それもまた、あなたのプレースタイルの一部です。ぜひ、自分だけの一本を作り上げてください。
次のお買い物でグリップテープ まとめ買いをチェックして、最高のグリップコンディションを手に入れましょう!


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