「ラケットなんて、どれも同じじゃないの?」ソフトテニスやバドミントンを始めたばかりの頃、誰もが一度は抱く疑問です。しかし、いざショップに行くと、棚には「前衛用」「後衛用」の文字が並んでいます。
私はかつて、デザインの格好良さだけで後衛用を選び、前衛として試合に出たことがあります。結果は散々でした。ネット際での素早い反応が求められる場面で、どうしてもラケットのヘッドが遅れてしまい、本来決まるはずのボレーを何度もミスしてしまったのです。
この記事では、そんな私の苦い経験とウェブ上の最新情報を踏まえ、前衛・後衛用ラケットの決定的な違いと、失敗しない選び方を徹底的に掘り下げます。
1. 決定的な違いは「バランス」と「長さ」にある
前衛用と後衛用。その最大の差は「重心(バランスポイント)」にあります。
- 前衛用(トップライト): 重心が手元側にあります。持ってみると「軽い!」と感じるはずです。これは、ネット際での電光石火の反応を支えるため。
- 後衛用(トップヘビー): 重心が先端側にあります。振ってみると遠心力がかかり、重厚感があります。これは、コートの奥から力強いストロークを打ち抜くため。
さらに、長さにも数ミリの差があります。前衛用は操作性を高めるためにわずかに短く、後衛用は遠心力を最大化するためにわずかに長く設計されているのが一般的です。
2. 前衛用ラケットの体験談:ネット際の「自由自在」を手に入れる
前衛用ラケット、例えばヨネックス ジオブレイク 70Vなどを使ってみると、その「取り回しの良さ」に驚きます。
【実際の使用感】
相手の強烈なシュートボールが目の前に飛んできた時、前衛用なら「パッ」と面を合わせられます。以前、後衛用を使っていた時は、腕は反応していてもラケットの先端がついてこない「もどかしさ」がありましたが、前衛用にしてからは、まるで自分の手の一部になったかのように動いてくれます。ボレーがピシャリと決まる快感は、この操作性があってこそです。
3. 後衛用ラケットの体験談:ベースラインからの「破壊力」
一方で、ヨネックス ジオブレイク 70Sのような後衛用ラケットは、一撃の重みが違います。
【実際の使用感】
後衛として後ろで構えている時、一番怖いのは「打ち負けること」です。後衛用ラケットは重心が先にあるため、軽く振るだけでラケットが勝手に走ってくれます。深い位置からの返球でも、球がしっかりと伸びて相手コートの隅に突き刺さる。この「粘り強さ」と「パワー」は、一度味わうと病みつきになります。
4. どっちを選ぶべき?あなたの「なりたい姿」で決める
「まだポジションが決まっていない」という方は、自分の性格や理想のプレーを想像してみてください。
- 「相手を翻弄し、華麗にポイントを決めたい」なら前衛用。 反射神経を武器に、ネット際で暴れまわりたいなら、ミズノ ディオスシリーズのような操作性に特化したモデルが相棒になります。
- 「一歩も引かず、打ち合いで相手を圧倒したい」なら後衛用。 泥臭く拾い、強烈な一撃を叩き込みたいなら、ミズノ スカッドシリーズのようなパワーモデルが最適です。
もし完全に迷っているなら、ヨネックス ボルトレイジ 5のような、バランスが中間に近いオールラウンドなモデルからスタートするのも一つの賢い選択です。
5. 最後に:スペック以上に大切な「直感」
ウェブでどれだけスペックを調べても、最終的には「握った時のしっくり感」が一番の正解です。ショップへ行ったら、ぜひ実際に振ってみてください。
「これなら、あの球を打ち返せそうだな」
そう直感したラケットこそが、あなたのプレーを劇的に変えてくれる最高の一本になります。道具選びで妥協せず、自分にぴったりの武器を見つけて、コートを駆け回りましょう!
次は、あなたのプレイスタイルに合わせた具体的なガットの選び方についてもアドバイスできますが、いかがでしょうか?


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