「このラケット、部活であんなに必死に振ったんだよな……」
押し入れの隅で埃を被っているテニスやバドミントンのラケット。いざ捨てようと思うと、当時の汗やガッツポーズがフラッシュバックして、なかなかゴミ袋に入れられないものです。私も先日、学生時代から10年以上放置していたヨネックス テニスラケットを手に取り、どうにか「ゴミ」以外の道はないかと模索しました。
実は、ラケットのリサイクルには、単なる「廃棄」ではない、新しい命を吹き込む方法がいくつも存在します。この記事では、私が実際に試した方法や、周囲のプレイヤーたちが選んだ「納得のいく手放し方」をリアルな体験談と共にご紹介します。
1. まだ使えるなら「買取」で次のプレイヤーへ繋ぐ
一番ポピュラーで、かつお財布にも優しいのが専門店への買取です。
「古いモデルだし、どうせ値段なんてつかないだろう」と諦めるのは早計です。私の場合、5年前のバボラ ピュアドライブをショップに持ち込んだところ、フレームに数ミリの塗装剥げがあったものの、数千円の査定がつきました。
【体験談】ショップ店員さんに聞いた「査定の裏側」
査定を待つ間、店員さんと話して驚いたのは「ガットの状態は査定にほぼ響かない」ということ。重要なのは、フレームのヒビ(クラック)の有無と、グロメットの劣化具合だそうです。特にカーボン素材は、見た目が綺麗でも内部に亀裂が入っているとリサイクルが難しいため、ショップでは打球音や叩いた時の振動で細かくチェックされます。
もし店舗に行くのが面倒なら、ダンボール箱に詰めて送るだけの宅配買取も便利です。
2. 「寄付」という選択:途上国の子供たちの笑顔に変える
「お金にならなくてもいい。誰かに使ってほしい」という純粋な思いがあるなら、寄付が最も心の満足度が高い方法です。
友人のSさんは、サークルで使い倒した大量のバドミントンラケットを、スポーツ支援を行っているNPO団体へ寄付しました。日本で型落ちとなったモデルでも、ラケットが手に入りにくい地域の子供たちにとっては、夢を追いかけるための宝物になります。
【体験談】寄付してわかった「発送のコツ」
Sさんいわく、「送料は自己負担になることが多いけれど、それでも送ってよかった」とのこと。梱包の際、緩衝材 プチプチで包むだけでなく、グリップテープを新しいものに巻き替えて送ったら、団体の方から丁寧なお礼メールが届き、現地の子供たちがラケットを掲げている写真を見て、心が温まったそうです。
3. 「メルカリ」で特定の誰かに直接譲る
最新モデルをいち早く買い換える派なら、メルカリなどのフリマアプリが最強です。
【体験談】ジャンク品でも売れた驚き
驚いたのは、フレームが折れてしまったウィルソン ラケットを出品していた知人のケース。なんと「リメイクして家具の脚にする」「DIYの素材にする」というクリエイターの方が購入していったそうです。リサイクルという言葉の定義が広がる、面白い体験だと話していました。
ただし、配送時にラケット専用 ダンボールを用意しないと、配送中にさらにダメージが進んでトラブルになることもあるので、梱包だけは丁寧に行うのがコツです。
4. 寿命が来たラケットを「正しく」廃棄する
どうしても折れてしまったり、リサイクルが難しい状態だったりする場合は、自治体のルールに従って処分します。
【体験談】「不燃ゴミ」か「粗大ゴミ」か?の格闘
私の住む地域では、一辺が30cmを超えるものは粗大ゴミ扱いでした。ラケットは余裕で超えます。手数料を浮かそうと、金切鋸で細かく切断しようと試みたことがありますが、カーボン素材は非常に硬く、細かい粉塵も舞うため、結局断念して数百円の処理券を購入しました。無理に解体しようとせず、自治体の指示に従うのが一番安全でスマートです。
まとめ:思い出に「納得」という区切りを
ラケットをリサイクルすることは、単なる不用品処分ではありません。それは、あなたがスポーツに打ち込んだ時間を肯定し、次の物語へバトンを渡す行為です。
- 価値があるうちに売るなら リサイクルショップ
- 社会貢献をしたいなら 寄付団体
- 手軽に処分したいなら 自治体のゴミ回収
今のあなたに一番しっくりくる方法を選んでみてください。ラケットバッグの中がスッキリしたとき、きっとまた新しい一歩を踏み出したくなるはずです。


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