「パキンッ」という乾いた音と共に、大切にしていたラケットにヒビが入ってしまった瞬間の絶望感は、競技者なら誰しも一度は経験があるはずです。特に限定モデルや、使い込んで手に馴染んだ一本であれば、簡単に「買い替え」とは割り切れないものです。
私自身、愛用していたヨネックス アストロクスが接触で折れた際、諦めきれずにフレーム修理(カーボン補修)を依頼しました。その実体験をもとに、修理のリアルな裏側を徹底解説します。
ラケットのフレーム修理は可能!でも、すべての損傷が直るわけではない
結論から言えば、現代のカーボン製ラケットであれば、多くのケースで修理が可能です。しかし、魔法のように元通りになるわけではありません。
修理できるケース vs できないケース
修理の可否を分けるのは「カーボンの繊維がどれだけ生きているか」です。
- 修理可能な例: フレームのヒビ、一箇所だけの破断、グロメット付近の陥没。
- 修理不可な例: 複数箇所がバラバラに折れている、フレームが著しく変形している、カーボン自体が経年劣化でスカスカになっている。
まずは、ショップに写真を送って見積もりを依頼するのが第一歩です。
【体験談】実際に修理に出してみた!仕上がりと打球感の変化
私が修理を依頼したのは、折れた箇所をカーボンシートで巻き直す専門業者です。
発送から到着までの流れ
ネットで申し込み後、緩衝材でガチガチに固めてラケットを発送。約3週間後、手元に戻ってきたラケットを見て驚きました。折れた箇所はわずかに太くなっているものの、丁寧に塗装が施され、一見しただけではどこを直したのか分からないレベルだったのです。
リアルな使用感:重さとバランスの変化
実際にコートで振ってみると、以下のような微細な変化を感じました。
- 重量の増加: 修理箇所にカーボンを巻くため、実測で約1.5gほど重くなりました。
- 打球感: 修理箇所が硬くなるため、以前より「弾き」が強く感じられます。
- 耐久性: 修理後、26ポンドという高テンションでガットを張りましたが、半年以上経った今でもヒビ一つ入っていません。
ラケット修理のメリット・デメリット
修理を検討する上で知っておくべき、光と影の部分です。
メリット:圧倒的なコストパフォーマンス
新品のバドミントン ラケットを購入すれば2〜3万円はかかりますが、修理なら5,000円〜8,000円程度で済みます。廃盤になった名作を救えるのも大きな魅力です。
デメリット:公式試合での制限
最も注意が必要なのは、公式試合(日本バドミントン協会公認大会など)では、修理したラケットの使用が認められないケースがあることです。あくまで「練習用」や「予備用」として割り切るのが賢明です。
信頼できる修理業者の選び方
「安さ」だけで選ぶのは危険です。不適切な修理はガットを張った瞬間に再破断する恐れがあるからです。
- カーボンの専門知識: 独自の成形技術を持っているか。
- 実績: 過去の修理実例がSNSやブログで公開されているか。
- 保証: 万が一、修理箇所がすぐに折れた場合の返金や再修理制度があるか。
信頼できるプロに任せれば、テニス ラケットであっても十分な強度が確保されます。
まとめ:修理すべきか、買い替えるべきかの判断基準
もしあなたが「このラケットじゃないとダメなんだ」という強い愛着があるなら、修理は間違いなく「アリ」な選択肢です。一方で、現行モデルを使っているなら、修理費用に少し上乗せしてラケットバッグ付きの新品セットを検討するのも一つの手でしょう。
折れたラケットをゴミ箱に捨てる前に、一度プロの診断を受けてみてはいかがでしょうか。その一本が、再びコートでエースを奪う相棒になるかもしれません。
次は、私が実際に利用した修理専門店の見積もり手順や、発送時に便利な梱包キットの作り方について詳しくお伝えしましょうか?


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