バドミントン界でヨネックスに次ぐ勢力として、今や世界中のトッププレイヤーが手にしているのが中国発のブランド「LI-NING(リーニン)」です。しかし、いざ自分が購入しようと思うと「中国メーカーって実際どうなの?」「種類が多すぎてどれが自分に合うかわからない」と二の足を踏んでしまう方も多いはず。
今回は、実際に複数のLI-NING製ラケットをコートで振り込んできた私の実体験をもとに、その使用感や選び方のコツを忖度なしで解説します。
LI-NINGのバドミントンラケットとは?
LI-NINGは、かつて中国の「体操の王子」と呼ばれた李寧氏が設立したブランドです。バドミントンにおいては、中国ナショナルチームの公式サプライヤーとして長年君臨しており、その技術力は折り紙付きです。
最大の特徴は、航空機にも使われるような高品質なカーボン素材と、独自の空力テクノロジーです。実際にラケットを手に取ると、フレームの造形美や塗装の質感の高さに驚かされます。
【体験談】実際にLI-NINGのラケットを使ってみた感想
私が初めてLI-NINGのAeronaut 9000Cを手にしたとき、まず感じたのは「振り抜きの異次元さ」でした。
1. 驚異的な振り抜きの良さ
LI-NINGの代名詞とも言える「風穴(エアロテック・ビーム・システム)」を搭載したモデルは、スイングした瞬間の音が違います。「シュッ」ではなく「ヒュンッ」と空気を切り裂くような感覚があり、ダブルスの前衛でのプッシュや、素早いレシーブの切り返しで明らかに反応が遅れません。
2. 「しなり」と「パワー」の両立
他社メーカーの硬いラケットに慣れていると、最初はLI-NING独特の球持ちの良さに戸惑うかもしれません。しかし、しっかりシャフトをタメて打つと、鞭のようにしなってシャトルを押し出してくれる感覚があります。特にスマッシュの沈み込みは、一度味わうと病みつきになります。
3. デメリット:シャフトの硬さと重さの表記
唯一注意が必要なのは、スペック表記の感覚です。例えば「3U」と書かれていても、ヘッドヘビーなモデルは想像以上に重く感じることがあります。また、ハイエンドモデルの「AXFORCE 80」などはシャフトがかなり硬めに設定されており、初心者や中級者が背伸びをして使うと、肩や肘に負担を感じる場面もありました。
LI-NING主要シリーズの選び方
自分のプレースタイルに合わせて、以下の4つのシリーズから選ぶのが失敗しないコツです。
- Aeronaut(エアロナウト)シリーズフレーム下部に空気の通り道があるモデル。操作性を重視するダブルスプレーヤーや、テクニカルなショットを好む人におすすめです。
- TECTONIC(テクトニック)シリーズフレームの5時・7時方向に特殊な構造があり、しなり戻りが速いのが特徴。渡辺勇大選手も愛用するこのシリーズは、粘り強くレシーブし、チャンスで一気に攻めたいプレーヤーに最適です。
- AXFORCE(アックスフォース)シリーズ最新の攻撃型シリーズ。パワー重視で、重いスマッシュを叩き込みたい人向け。ハードヒッターからの評価が非常に高いです。
- Windstorm(ウィンドストーム)シリーズとにかく軽い!70g台のモデルも多く、女性やジュニア、あるいは腕への負担を極限まで減らしたい方に支持されています。
まとめ:LI-NINGはどんな人におすすめ?
結論として、LI-NINGは「道具にこだわり、自分のプレースタイルをさらに一段階引き上げたい人」に最適なブランドです。
ヨネックスとはまた違った、独特の「弾き」と「振り抜き」は、マンネリ化していた自分のプレーに新しい風を吹き込んでくれました。もしあなたが「みんなと同じラケットは嫌だ、でも性能に妥協はしたくない」と考えているなら、ぜひ一度LI-NINGのラケットをコートで試してみてください。その一振りが、あなたのバドミントン観を変えるかもしれません。


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