卓球界で異彩を放つ「ピストル型ラケット」。その独特すぎるビジュアルから「ネタ枠」扱いされることも多いですが、実は人間工学に基づいた理にかなった設計であることをご存知でしょうか。
私自身、長年使い慣れたシェークハンドから一時的にこのタイプへ持ち替えた経験がありますが、握った瞬間のフィット感と、バックハンドの打ちやすさには度肝を抜かれました。今回は、そんなピストル型ラケットのリアルな使用感と、選ぶべき理由について掘り下げていきます。
そもそもピストル型(ハンドソウ)ラケットとは?
ピストル型ラケットとは、文字通り拳銃のグリップのような形状をしたラケットです。かつてはヤサカなどの国内メーカーも「ハンドソウ」という名で展開していましたが、現在はSANWEI(サンウェイ) ピストル型ラケットなどの海外メーカーが主流となっています。
このラケットの最大の特徴は、人差し指を穴に通したり、グリップを握り込んだりすることで、手首が自然な角度で固定される点にあります。
【体験レビュー】実際に使って感じた「3つの衝撃」
私が実際に練習で使用してみて感じた、生の声をお届けします。
1. 握った瞬間に「面がブレない」安心感
シェークハンドだと、どうしても打球時に指先がわずかに動いて面がブレることがあります。しかし、ピストル型は「握る」という動作そのものが面の固定に直結するため、ブロックやミート打ちの安定感が段違いでした。
2. バックハンドが笑えるほど強く打てる
これには驚きました。構造上、バックハンドを振る際に手首が最初から適正な角度にセットされているため、力を入れずとも勝手に「鋭いバックハンド」が飛んでいきます。バックが苦手な人にとっては、まさに魔法の杖かもしれません。
3. 「それ、何ですか?」から始まるコミュニティ
練習場にこれを持っていくと、100%の確率で話しかけられます。「ちょっと打たせてください」と注目の的になるので、新しい卓球仲間を作るコミュニケーションツールとしても最強でした。
ピストル型ラケットのメリット
人間工学による疲労軽減
握り方が自然なため、腱鞘炎に悩んでいる方や、手首に不安があるプレイヤーに最適です。SANWEI 10th anniversaryなどのモデルは、特にグリップの形状が洗練されており、長時間の練習でも手が疲れにくい設計になっています。
強烈な遠心力
ラケットの先端までの距離がシェークよりもわずかに長くなる感覚があり、ドライブをかけた際の遠心力が凄まじいです。一発の重さを求めるプレイヤーには大きな恩恵があります。
知っておくべきデメリットと「慣れ」が必要な点
もちろん、良いことばかりではありません。
- 台上プレーの繊細さ: 指先でラケットを操作する感覚が薄れるため、チキータやストップなどの細かい技術には相当な練習時間が必要です。
- ラバーの貼り替えが面倒: 形状が特殊なため、四角いラバーから切り出す際に神経を使います。
- 公式戦での確認: 以前より緩和されましたが、審判によっては形状について質問される可能性があるため、念のためルールブックを把握しておく必要があります。
どんなプレイヤーにおすすめ?
実際に使ってみた結論として、以下のような方には自信を持っておすすめできます。
- バックハンドを主軸にした攻撃的なスタイルを目指したい方
- 手首のケガを防止しつつ、卓球を長く楽しみたいシニア・ジュニア層
- 他の人とは違うギアで、自分だけのプレースタイルを確立したい方
まとめ:一度は試す価値ありの「進化系ギア」
ピストル型ラケットは、決して単なる「キワモノ」ではありません。むしろ、現代卓球におけるバックハンドの重要性を考えると、非常に理にかなった進化形だと言えます。
もしあなたが今の技術に限界を感じているなら、ピストル型 卓球ラケットを手に取ってみてください。その一振りが、あなたの卓球ライフをガラリと変えるきっかけになるかもしれません。


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