テニスラケット選びで、誰もが一度は「もっとピンポイントで狙いたい」「ボールを潰す感覚が欲しい」と願うはずです。そんな攻撃的なプレーヤーの期待に応え続けているのが、バボラのピュアストライクシリーズです。
「コントロールのバボラ」という異名を持つこのモデルは、爆発的なパワーのピュアドライブや、スピン特化のピュアアエロとは一線を画す、鋭い打球感と精密な操作性が持ち味。今回は、最新テクノロジーを搭載したピュアストライクを実際にコートで打ち込み、その真価を徹底的にレビューします。
ピュアストライクが選ばれる理由:シャープな打球感の正体
ピュアストライクの最大の特徴は、独自のフレーム形状にあります。ボックス形状の安定性と、楕円形状のパワーを組み合わせた「ハイブリッドフレーム」により、ハードヒットした瞬間でも面がブレず、狙ったコースへボールを「刺す」感覚が得られます。
特に2024年以降のモデルに採用されている「NF2テック」は、天然素材のリネンをフレームに編み込むことで、不快な振動をカット。かつてのピュアストライクにあった「硬くて手に響く」という印象は払拭され、しなやかでありながら芯のある、極上のフィーリングへと進化しています。
モデル別インプレッション:実際に打ってみた「生の声」
ピュアストライク 98 (16/19):シリーズの王道
実際に手に取ると、305gという数値以上の振り抜きの良さを感じます。
- ストローク:ボールを潰して運ぶ感覚が最も強く、フルスイングしてもコート内に収まる安心感が凄まじい。フラットドライブ系で攻める際、ネットのわずか上を通過する低い軌道が安定します。
- ボレー:面安定性が高く、相手の強打に対しても「当てるだけ」で深く返ります。
ピュアストライク 100:黄金スペックの隠れた名作
「98は少しハードルが高い」と感じる中級プレーヤーに最適なのがこのモデルです。
- 使用感:98に比べてスイートエリアが目に見えて広く、オフセンターでのヒットでも失速しにくい。
- 体験談:ダブルスの試合で使用しましたが、リターンの際に少し差し込まれても、フレームの弾きで押し返せる「助けてくれる感」がありました。
ピュアストライク チーム / ライト:操作性重視
ジュニアや女性、操作性を第一に考えるプレーヤー向けです。
- 使用感:驚くほど軽く、ラケットヘッドが走りやすいため、スピンをかける動作がスムーズ。重量は軽くてもピュアストライク特有の「キレ」は健在です。
実際に使ってわかったメリット・デメリット
良かった点(メリット)
- 狙ったところへ飛ぶ快感:ピュアドライブのように「飛びすぎてしまう」怖さがなく、自信を持って振っていけます。
- デザインの美しさ:ホワイトを基調としたクリーンなデザインは、コート上で圧倒的な存在感を放ちます。
- ボレーの操作性:フレームの厚みが適正で、素早いネットプレーでも取り回しが非常に楽です。
気になった点(デメリット)
- パワーアシストは控えめ:ラケットに飛ばしてもらいたいタイプの人には、少しパワー不足に感じるかもしれません。しっかり自分の足で入り、体を使って打つ必要があります。
- ガット選びが重要:硬めのポリを張ると、モデルによっては肘への負担を感じる場合も。柔らかめのRPMブラストや、ナイロンとのハイブリッド構成が推奨されます。
相性抜群のストリング構成
ピュアストライクの性能を最大限に引き出すなら、以下の組み合わせがおすすめです。
- スピンとパワーを両立したいなら:RPMブラスト
- 打球感の柔らかさとホールド感を追求するなら:エクセル
- 究極のコントロールを求める上級者なら:RPMブラスト ✕ VS タッチ(ナチュラル)のハイブリッド
結論:あなたはどのピュアストライクを選ぶべきか?
- **「自分の力でボールを叩き潰したい、競技志向のあなた」**は、迷わずピュアストライク 98を選んでください。
- **「コントロールも欲しいけれど、少しの楽さも捨てがたいあなた」**には、ピュアストライク 100がベストパートナーになります。
- **「操作性とキレのあるショットを両立させたいジュニア・女性」**は、ピュアストライク チームから始めるのが正解です。
ピュアストライクは、使うほどに自分のテニスの「精度」を磨いてくれるラケットです。一度この「刺さる」ような打球感を味わうと、他のラケットには戻れなくなるかもしれません。


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