テニスラケット選びで「コントロールは欲しいけれど、難しすぎるのは嫌だ」という贅沢な悩みに直面したとき、必ず候補に上がるのがプリンス TOURシリーズです。私自身、これまで数多くのラケットを試してきましたが、結局このシリーズに戻ってきてしまう「魔力」のようなものがあります。
今回は、最新テクノロジーを搭載したプリンス TOURシリーズの全容を、実際にコートで打ち込んだ体感をベースに徹底解説します。
なぜ今、プリンス「TOUR」が選ばれるのか?
テニス市場にはパワー系のラケットが溢れていますが、プリンス TOURが根強い人気を誇るのは、単なる「飛ぶ・飛ばない」を超えた「打球感の質」にあります。
特に最新モデルで採用されているPVS(Purify Vibration System)は、インパクト時の嫌な振動をカットしてくれるため、肘や手首への負担が驚くほど少ないのが特徴です。実際に3時間のハードな練習で使用しても、翌日の疲労感が他の競技系ラケットとは明らかに違いました。
【体験レビュー】モデル別・本音のインプレッション
1. TOUR 100 (305g/290g):シリーズの王道
このモデルを一言で表すなら「優等生」です。ボックス形状らしい「しなり」があるのに、打球スピードもしっかり出る。
- 打球感: ボールを一度フェイスで「グニュッ」と掴んでから放つ感覚があります。
- 体験談: 追い込まれた場面でのスライスが、驚くほど深く滑ってくれました。面安定性が高いので、相手の強打に対しても面をセットするだけで綺麗に返球できます。
2. TOUR 100 O3:究極の振り抜き
プリンスのお家芸「O3(オースリー)」を搭載したモデル。フレームの穴が空気抵抗を減らすため、スイングスピードが一段階上がります。
- 打球感: ノーマルモデルよりも打球音が軽快で、スイートエリアが格段に広く感じます。
- 体験談: ボレーの際、少し芯を外したかな?と思った当たりでも、相手のコートに深く沈んでくれました。ダブルスをメインにする方には、この「安心感」は武器になります。
3. TOUR 98:攻撃型プレーヤーの最適解
よりシャープな振り抜きと、ミリ単位のコントロールを求めるならこれです。
- 打球感: 100モデルに比べて明らかに「芯」が硬く、叩けば叩くほどボールが暴れずに伸びていきます。
- 体験談: フラットドライブでエースを狙いに行く際、ライン際数センチに収まる感覚は、このTOUR 98ならではの快感でした。
4. X TOUR:捻れが産む魔法
シャフトが捻れている特殊構造のX TOURは、フォアとバックで性能が変わるという、試してみる価値のある一本です。
- 体験談: 私はバックハンドが苦手なのですが、このラケットを使うとしなりのおかげでボールがしっかり上がってくれます。逆にフォアは弾きが良く、スピードに乗った攻撃ができました。
失敗しないための「選び方のポイント」
プリンス TOURシリーズを選ぶ際、迷ったら以下の基準を参考にしてください。
- 「しなり」と「弾き」のバランス: クラシックな打球感が好きならTOUR 100のノーマル。現代的なスピードを求めるならTOUR 100 O3。
- 重さの選択: 男性中級者以上なら305gがおすすめですが、操作性を重視してボレーの反応を上げたいなら290gを選ぶのも賢い選択です。実際、私も後半のスタミナを考慮して290gにカスタムテープを貼って調整しています。
まとめ:あなたのテニスを一段上のレベルへ
プリンス TOURは、プレーヤーの意思を正確にボールに伝えてくれるラケットです。派手な飛びはありませんが、狙った場所にボールを運べる「信頼感」こそが、試合で勝ち抜くための最大の武器になります。
まずはTOUR 100から試してみてください。一度あのマイルドな打球感に触れると、もう他のラケットには戻れなくなるかもしれません。


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