バドミントンをプレーしていて、「フォアのスマッシュには重みが欲しいけれど、バックのレシーブではもっと素早い振り抜きが欲しい」と欲張りに感じたことはありませんか?そんな全プレーヤーの理想を形にしたのが、ヨネックスのDUORA(デュオラ)シリーズです。
今回は、実際にコートでDUORA 10やDUORA Z-STRIKEを使い込んできた筆者のリアルな体験談を交え、その革新的な「デュアルオプティマムシステム」がもたらす打球感の違いを徹底的に掘り下げます。
衝撃の初体験:ラケットを「握り直す」という新感覚
初めてDUORAを手に取ったとき、まず驚くのはそのフレーム形状です。表面(フォア)はボックス形状でどっしりとしており、裏面(バック)は鋭いエアロ形状。正直なところ、最初は「打つたびに面を確認するなんて面倒じゃないか?」と疑っていました。
しかし、実際にシャトルを打ってみるとその懸念はすぐに消え去ります。フォア面で捉えた時の「グワッ」とシャトルをホールドして押し出すような重厚な感覚。そこから一転、バック側でドライブを放つ際の、まるで空気を切り裂くような「シュッ」という軽い振り抜き。この二面性が、同じ一本のラケットから生み出されていることに、脳が心地よい混乱を覚えました。
実際の使用感:攻守の切り替えが「オートマチック」になる
試合中、特にダブルスのレシーブからカウンターに転じる場面で、DUORAの真価が発揮されます。
フォア面:パワーの伝達が目に見えて変わる
DUORA 10でスマッシュを叩き込む際、ボックス形状特有の「溜め」が効くのがわかります。インパクトの瞬間に面がブレず、エネルギーがダイレクトにシャトルへ伝わる感触。これにより、狙ったコースへ突き刺すような「重い」ショットが可能になります。
バック面:一瞬の判断に反応するスピード
逆にバックハンド側では、エアロ形状が空気抵抗を劇的に減らしてくれます。追い込まれた低い打点からのロビングや、ネット際でのプッシュ。手首の返しだけで弾き飛ばせるため、今まで「あと一歩」届かなかったシャトルに触れ、しかも鋭く返せるようになるのです。
経験者が語る「ここだけの話」
良いことばかりではありません。このラケットを使いこなすには、少しの「慣れ」と「愛」が必要です。
- 色の識別が命: DUORA 10などは左右で色がはっきりと分かれています。視覚的に「今はオレンジ(フォア)が見えているな」と無意識に判断できるようになるまで、数回の練習は必要でしょう。
- ガットのテンション: 繊細な感覚のラケットなので、普段より1ポンド上げ下げするだけで全く別の表情を見せます。個人的には、少し高めに張ることでバック面の弾きを最大限に活かすセッティングが最も「化ける」と感じました。
どのモデルを選ぶべきか?
- ハードヒッターなら: 迷わずDUORA Z-STRIKEです。非常に硬い打球感ですが、芯を食った時の破壊力は他の追随を許しません。
- オールラウンダーなら: 定番のDUORA 10。攻守のバランスが最も完成されており、どんな展開にも対応できます。
- 腕力に自信がない・女性プレーヤーなら: DUORA 7。全体的にしなりやすく、デュオラの恩恵を最も楽に受けられる設計です。
まとめ:あなたのバドミントンを進化させる一本
DUORAは単なるギミック(仕掛け)ではありません。それは、人間の構造上どうしても差が出てしまう「フォアとバックの筋力・スイングの違い」を、道具の側から解決しようとした究極のツールです。
一度この「二つの顔」を持つ快感を知ってしまうと、もう普通のラケットには戻れないかもしれません。次の週末、ぜひコートでこの異次元の体験を味わってみてください。


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