バドミントン界に衝撃を与えた「表と裏で形状が異なる」という異色のラケット、DUORAシリーズ。私自身、初めて手に取ったときは「本当に面を使い分けられるのか?」と半信半疑でした。しかし、実際にコートでシャトルを打ってみると、その設計思想の深さに驚かされることになります。
今回は、DUORA 10やDUORA Z-STRIKEを使い込んできた経験をもとに、このシリーズのリアルな使用感と、失敗しない選び方を徹底解説します。
違和感は一瞬、恩恵は一生?デュアル最適システムの正体
YONEXが提唱する「デュアル最適システム」は、フォア面にはパワーを蓄えるボックス形状、バック面には空気抵抗を抑えるエアロ形状を採用しています。
実際に使ってみて最も感動したのは、バックハンドの「振り抜きの軽さ」です。レシーブやドライブの際、ラケットが空気を切り裂くような感覚があり、今まで一歩遅れていたシャトルに対してラケットが間に合うようになります。逆にフォア面でスマッシュを叩き込むときは、グシャッとシャトルを潰すような重厚な打球感が手に伝わります。
「試合中に面を意識するのは難しいのでは?」という不安もありましたが、グリップの感触やフレームの色分け(オレンジとグリーンなど)によって、数時間の練習で無意識に面を合わせられるようになりました。
人気モデルのリアルな体験比較
1. DUORA 10:迷ったらこれ、王道の二刀流
シリーズの顔とも言えるDUORA 10。実際に使ってみると、非常にバランスの良い「硬派なラケット」という印象です。3Uモデルはそれなりに重量感がありますが、バック面の恩恵で操作性は抜群。シングルスで粘り強く戦い、チャンスで一撃を沈めたいプレーヤーには最高の相棒になります。
2. DUORA Z-STRIKE:攻撃全振りの超攻撃型
DUORA Z-STRIKEは、さらにフレームがコンパクトに設計されています。スイートスポットは狭いですが、芯を捉えた時の爆発力は他の追随を許しません。上級者の友人に貸したところ、「ドライブの弾きが鋭すぎて、相手のラケットを弾き飛ばせる気がする」と絶賛していました。ただし、相当の筋力と技術を要求される「じゃじゃ馬」な一面もあります。
3. DUORA 7:女性やジュニアにも優しい万能機
「DUORAは硬そう」というイメージを払拭するのがDUORA 7です。フレームが適度にしなってくれるため、クリアが楽に飛びます。レシーブでシャトルを遠くに飛ばしたい、ダブルスで前後の入れ替わりが激しいという方には、この扱いやすさが大きな武器になります。
メリットだけじゃない?実際に感じた「注意点」
DUORAを愛用する中で、いくつか気を付けるべき点も見えてきました。
- グリップの巻き方: 面を固定して使うため、グリップを太く巻きすぎると面の向きが分かりづらくなります。私は少し細めに巻いて、角を感じやすくしています。
- ガットのテンション: フォアとバックで打球感が異なるため、普段より1〜2ポンド低めに張ることで、ボックス形状の「持ち」をより活かせると感じました。
- ラケットの回転: 激しいラリー中にラケットが手の中で回ってしまうと、逆の面で打ってしまうことがあります。逆面で打つと、フォアで打った時に妙に球離れが早かったり、違和感が出るので注意が必要です。
結論:どんな人におすすめか
DUORAシリーズは、「現状のプレーに何か物足りなさを感じている人」にこそ手に取ってほしいラケットです。
- フォアの強打とバックの操作性を両立したい
- 最新のテクノロジーを駆使して、ライバルに差をつけたい
- 一本のラケットでシングルスもダブルスもこなしたい
そんな欲張りな願いを叶えてくれるのが、このDUORAです。最初は少し戸惑うかもしれませんが、その「二面性」を味方につけたとき、あなたのバドミントンは一段階上のステージへ進むはずです。


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