「どうしてもボールがラケットの真ん中に当たらない」「乱打が続くとすぐに打点がバラバラになる」……そんな悩み、ソフトテニスをしていれば誰しもが一度はぶつかる壁ですよね。私も長年、試合の後半になると集中力が切れ、フレームショットを連発して自滅するパターンに苦しんできました。
そんな時に出会ったのが、ヨネックスの練習用ラケットDr.SKILL(ドクタースキル)です。あの極端に小さなフェイスを見た瞬間は「いや、無理でしょ」と笑ってしまいましたが、今では練習バッグに欠かせない相棒になっています。今回は、実際にドクタースキルを使い込んで分かった、技術が覚醒する感覚とリアルな体験談を詳しくお伝えします。
絶望から始まったドクタースキル初体験
初めてドクタースキルをコートに持ち出した日のことは忘れられません。フェイス面積は通常の約半分。ガットが張ってある部分が、もはや「点」に見えるほどの衝撃です。
最初の手出し一本打ちで、いきなりフレームに当たりました。普通のラケットなら「ちょっと芯を外したかな」で済むミスが、このラケットでは「空振り同然の衝撃」として手に伝わってきます。いかに自分が普段、ラケットの面の大きさに甘え、適当にボールを捉えていたかを突きつけられた瞬間でした。
しかし、15分ほど粘って打ち続けていると、不思議な変化が起きました。嫌でもボールを最後まで見ないと当たらないため、脳が極限まで集中し始めるのです。「ボールの縫い目を見る」という指導者の言葉が、初めて物理的な意味を持って理解できた気がしました。
3ヶ月継続して実感した「3つの覚醒効果」
週に2回の練習で、最初の15分を必ずドクタースキルでの乱打に充てた結果、私のプレーには以下のような劇的な変化が現れました。
1. スイートスポットを射抜く「指先の感覚」
ドクタースキルで芯を捉えた時の打感は、非常にクリアで心地よいものです。逆に、少しでもズレると手に不快な振動が残ります。この「快・不快」のフィードバックを繰り返すうちに、体が勝手にスイートスポットで打つためのフォームを微調整するようになりました。
2. 通常ラケットが「巨大な壁」に見える安心感
ドクタースキルの後に通常のソフトテニスラケットに持ち替えると、驚くべき現象が起きます。ラケット面が畳一枚分くらいあるのではないか、という錯覚に陥るほど大きく見えるのです。精神的な余裕が生まれるため、試合中の大事な場面でも「絶対に面に当たる」という絶対的な自信を持って振り切れるようになりました。
3. フットワークの強制改善
芯が狭いということは、ボールとの距離感が1センチ狂うだけでミスに直結します。手先だけで合わせる悪癖が消え、一歩足を多く動かして、常に最適な打点へ体を運ぶ癖がつきました。「足で打つ」というテニスの基本が、この練習用ラケットによって強制的に叩き込まれたのです。
ドクタースキルを使いこなすための実践アドバイス
これからドクタースキルを導入しようと考えている方へ、私の失敗談を踏まえたアドバイスです。
- ガットは「ゆるめ」が正解: 飛ばないラケットなので、ガットを硬く張ってしまうと肘を痛めるリスクがあります。私は18ポンド前後で張っていますが、これくらいが食いつきも良く、コントロール練習に最適です。
- 「負け」を恐れない: 練習仲間とドクタースキルで乱打をすると、最初はミスばかりで格好悪いかもしれません。でも、その「ミス」こそが上達の種です。
- ボレー練習が最強に効く: ストロークだけでなく、ボレー練習で使うのもおすすめです。面を作るのが格段に上手くなり、ネットプレーの精度が爆上がりします。
結論:本気で壁を越えたいなら、この一本
正直に言って、ドクタースキルは魔法の杖ではありません。使い始めた直後は、あまりの難しさにストレスを感じることもあるでしょう。
しかし、そのストレスこそが脳を刺激し、あなたの技術を次のステージへと押し上げてくれます。ジュニア選手から、伸び悩んでいる社会人プレイヤーまで、「打点の正確性」という一生モノの武器を手に入れたいなら、ドクタースキルを相棒にする価値は十分にあります。
次にコートに立つ時、あなたの手にあるのは「ただのラケット」ですか? それとも「上達への近道」ですか?


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