バドミントンをプレーしていて、誰もが一度は「もっとスマッシュを速くしたい」「レシーブを楽に返したい」と悩むはず。その解決の鍵を握るのがラケット選びです。世界シェアNo.1を誇るヨネックスのラケットは、種類が豊富な反面、どれを選べばいいか迷ってしまうのも事実。
今回は、数多くのヨネックス製品をコートで実際に打ち込んできた筆者の体験をもとに、後悔しないための選び方とおすすめモデルを本音でレビューします。
実際に打って感じたヨネックスの凄さ
ヨネックスのラケットを握って最初に驚くのは、スイートスポットの広さです。「アイソメトリック」という独特の四角いフレーム形状のおかげで、少し芯を外したかな?というショットでも、しっかり相手コートの奥まで飛んでくれます。
また、カーボン技術の進化も凄まじく、昔のラケットに比べて「しなり」と「戻り」の速さが段違い。自分の力がそのままシャトルに伝わる感覚は、一度味わうと他のメーカーには戻れません。
【プレースタイル別】人気シリーズのリアルな打球感比較
1. 圧倒的パワーを求めるなら「ASTROX(アストロクス)」
スマッシュでエースを取りたいなら、迷わずこのシリーズ。ヘッドヘビー(先端が重い)設計で、振り抜いた瞬間にシャトルを押し潰すような重い一撃が放てます。
- ASTROX 88D PRO: 後衛から叩き込むための1本。実際に使うと、連続スマッシュを打ってもヘッドの戻りが早く、攻撃の手を緩めずに済みます。
- ASTROX 77 PRO: パワー系の中では扱いやすく、中級者でも「気持ちよくしなる」感覚を味わえます。
2. スピードと操作性重視なら「NANOFLARE(ナノフレア)」
ダブルスの前衛や、素早いレシーブを武器にしたい人向け。とにかく軽快にラケットが回ります。
- NANOFLARE 800 PRO: 振り抜きが空気を切り裂くようで、ドライブ戦で打ち負けません。ただし、しっかり振り切らないとシャトルが伸びないので、中〜上級者向け。
- NANOFLARE 700: 非常にクリアが飛びやすく、女性やジュニア選手からも「腕が疲れにくい」と絶賛されています。
3. コントロールで翻弄するなら「ARCSABER(アークセイバー)」
「シャトルを掴んで放す」独特のホールド感があります。狙ったコースへ正確に打ち込みたいプレーヤーに最適。
- ARCSABER 11 PRO: 究極のオールラウンダー。自分の意思がラケットにダイレクトに伝わる感覚があり、ヘアピンショットの繊細さが変わります。
失敗しない選び方のポイント:私の失敗談から
初心者の頃、私は「憧れのプロが使っているから」という理由だけで、最高級の硬いラケットを買って失敗しました。シャフトが硬すぎて、自分のスイングスピードでは全くしならず、結果として肩を痛めてしまったのです。
選ぶ際は、以下の3点を必ずチェックしてください。
- 重さ(U): 一般的には4U(約83g)が最もバランスが良く、長時間プレーしても疲れにくいです。
- グリップサイズ(G): 手が小さい人はG6、標準はG5。迷ったら細めのG6を選び、グリップテープで調整するのがおすすめです。
- 推奨張力(ポンド): 自分のレベルに合ったテンションで張ること。初心者は20〜22ポンド、中級者は23〜25ポンドが目安。無理に高くすると、ヨネックス特有の「しなり」が消えてしまいます。
レベル別!今すぐ手に入れるべきおすすめモデル
初心者・初級者向け
まずは楽にシャトルを飛ばせるモデルが一番。
- ASTROX 33: 非常に柔らかく、軽い力でクリアが奥まで飛びます。
- NANOFLARE 400: 軽快な操作性で、バドミントンの楽しさを教えてくれる1本。
中級者・部活生向け
自分の得意なプレーを伸ばす段階。
- ASTROX 88S PRO: 前衛でのタッチの速さと、決定力を両立したいダブルスプレーヤーへ。
- ARCSABER 7 PRO: 適度なしなりがあり、攻守のバランスが最高。
上級者・競技者向け
- ASTROX 100ZZ: 芯を喰った時の破壊力は全モデル中最強。使いこなすには筋力が必要ですが、最強の武器になります。
まとめ:ラケットが変われば、プレーが変わる
ヨネックスのラケットは、あなたの個性を引き出すためのツールです。パワーで押し切りたいのか、スピードで翻弄したいのか、あるいは緻密なコントロールで勝ちたいのか。
今回紹介した ASTROX や NANOFLARE の中から、自分の感性に響く一本を見つけてください。新しいラケットを握ってコートに立つ時のあの高揚感、そして理想のショットが決まった時の快感は、何物にも代えがたい体験になるはずです。


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