テニスコートを見渡せば、必ずと言っていいほど目にする「YY」のロゴ。ヨネックスの硬式テニスラケットは、いまや初心者からプロまで、全世代から絶大な信頼を寄せられています。しかし、いざ自分が買うとなると、VCOREやEZONEなど、似たような名前が並んでいて「結局どれが自分に合うの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
私はこれまで数多くのラケットを試打し、実際に試合でも使い込んできました。その経験から断言できるのは、ヨネックスは「スペックの数値」以上に「打球感の個性」がはっきり分かれているということです。
この記事では、カタログスペックだけでは分からない、実際のコートで感じた「生の声」をベースに、あなたに最適な一本を見つけるためのガイドをお届けします。
ヨネックスのラケットに共通する「魔法の形状」
ヨネックス最大の武器は、何と言っても「アイソメトリック」と呼ばれる四角いフレーム形状です。
初めて手にした時、多くの人が「少し面が大きく見えるな」と感じるでしょう。実際に打ってみると、その恩恵は絶大です。少し打点がズレてしまった、いわゆる「オフセンター」でのショットでも、ボールがしっかりと死なずにコートへ返ってくれます。この「ミスをチャラにしてくれる安心感」こそが、ヨネックスを選ぶ最大のメリットです。
3大シリーズを「体験談」で徹底解剖
現在のヨネックスは、主に3つのシリーズで構成されています。それぞれの打球感の違いを、私の体験を交えて解説します。
1. 爆発的なパワーと柔らかさの EZONE(イーゾーン)
「楽に、速いボールを打ちたい」なら、間違いなくこれです。
私が EZONE 100 を使って一番驚いたのは、ボレーの安定感です。相手の鋭いショットに面を合わせるだけで、まるで壁に当たったようにパンッと弾き返してくれます。
- 打球感: もっちりとした柔らかさがあるのに、弾きは速い。
- こんな人におすすめ: パワー不足を感じている女性や、ダブルスでネットプレーを重視するプレーヤー。
2. 魔法のようにスピンがかかる VCORE(ブイコア)
「自分の打球がアウトかと思ったら、ベースライン際で急降下した」。そんな経験をさせてくれるのが VCORE です。
最新の VCORE 98 を振り抜いた時、空気抵抗が少ないせいか、スイングスピードが一段階上がったような感覚がありました。
- 打球感: 乾いたパチッという打音とともに、ボールに強烈な回転が乗る感覚。
- こんな人におすすめ: グリグリスピンのストロークで相手を圧倒したい、攻撃的なプレーヤー。
3. 指先の感覚が伝わる PERCEPT(パーセプト)
かつての「VCORE PRO」が進化したこのモデルは、まさに「コントロールの極み」です。
PERCEPT 97 を試した際、ボールをラケット面で一度「ググッ」と掴んでから放す感覚が非常に強くありました。狙ったコースの数センチ単位まで調整できるような、手の延長線上にある感覚です。
- 打球感: しなりを感じる。振動が少なく、情報だけが手に伝わるクリアな感覚。
- こんな人におすすめ: ハードヒッターや、繊細なタッチショットを駆使する上級者。
失敗しない選び方のステップ
「自分は中級者だから、中級者用を…」と選ぶのは少し危険です。ヨネックスの場合、以下のステップで考えるのが失敗を防ぐコツです。
- 「パワー(EZONE)」か「回転(VCORE)」か「操作(PERCEPT)」か、自分の理想を一つ決める。
- 重さを選ぶ。 一般男性なら300g前後、女性なら280g前後のモデルが標準的です。
- ガットで味付けする。 少し打球感が硬いと感じたら、柔らかいポリツアープロなどのガットを組み合わせることで、驚くほど扱いやすくなります。
結論:ヨネックスは「テニスを楽しくする」ラケット
実際にヨネックスを使い始めてから、私は腕の疲れが軽減したことを実感しています。特殊な振動吸収材(VDM)のおかげで、試合の終盤になっても手首や肘に違和感が出にくいのです。
もしあなたが「今のラケット、なんだかしっくりこないな」と感じているなら、ぜひ一度 EZONE か VCORE を手に取ってみてください。四角いフレームが、あなたのテニスを劇的に変えてくれるはずです。
次は、あなたのプレースタイルに合わせた具体的なガットのテンション設定について、詳しくお話ししましょうか?


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