「業績は絶好調なのに、なぜ株価はスカッと上がらないのか?」
ヨネックス(7906)のチャートを眺めながら、そんなもどかしさを感じている投資家は少なくないはずです。バドミントン界の圧倒的王者であり、世界中のコートでヨネックス ラケットが振られている光景を目にすると、投資先としての魅力は疑いようがありません。
しかし、株の世界は単純な「製品の良さ」だけでは動かないのが面白いところであり、難しいところでもあります。本記事では、現役投資家の視点から、ヨネックス株の「実態」と「投資体験」を深掘りしていきます。
1. なぜ「過去最高益」なのに株価は重いのか?
2026年3月期、ヨネックスは売上・利益ともに過去最高を更新する勢いを見せています。特に中国を中心としたアジア圏でのバドミントン熱は凄まじく、現地に行くと富裕層から若者までがこぞってヨネックス シューズを履いてコートに立っている姿を目にします。
それにもかかわらず株価が4,500円付近の高値から3,000円台前半まで調整しているのは、以下の要因が絡み合っているからです。
- 材料出尽くし感:好決算が事前に予想されすぎており、発表の瞬間に「一旦利益確定」という売りが出る独特のクセがあります。
- 中国景気への警戒感:売上の柱である中国市場の先行き不透明感が、業績の実態以上に投資家の心理を冷やしています。
- 期待値の高さ:PER(株価収益率)が20倍を超えてくると、少しでも成長が鈍化した瞬間に売られやすくなる「人気株ゆえの宿命」です。
2. 【実録】株主優待を使ってみてわかった「競技者株主」の利点
私は実際にヨネックス株を400株保有し、株主優待の恩恵を受けています。ヨネックスの優待は、公式オンラインショップや直営店で使える優待割引券です。
実際に使ってみて感じたのは、この優待は「投資利回り」という数字以上の価値があるということです。
- 「消耗品」が安くなる強み:バドミントンやテニスをやっている人ならわかると思いますが、ヨネックス シャトルやストリングは消耗が激しい。これらを優待価格で補充できるのは、実生活のキャッシュフローに直結します。
- 新製品へのアクセスの良さ:最新のヨネックス テニスラケットが発売された際、優待を使って少しでも安く手に入れられる快感は、ファン株主ならではの特権です。
- 保有の安心感:株価が下がって含み損が出た時でも、「まあ、どうせ毎年ラケットを新調するし、そのための割引券がもらえるならいいか」と、精神的なクッションになってくれました。
3. アナリストの評価と今後のチャート予測
プロの投資判断は依然として「強気」が目立ちます。目標株価を4,000円以上に見直す動きもあり、現在の3,200円〜3,300円付近は、長期的には「絶好の押し目」となる可能性が高いと見ています。
チャートを分析すると、現在は長期の移動平均線付近で踏みとどまっており、ここを底に反転できるかが勝負所です。3,000円の大台を割らない限り、トレンドが崩れたとは言い切れません。
4. 結論:ヨネックス株は「攻め」の長期保有に向いている
ヨネックス株への投資は、単なる数字の追いかけっこではありません。「世界のスポーツ文化を支えている」という実感を得られる稀有な銘柄です。
もしあなたが、週末にヨネックス ウェアを着て汗を流しているプレイヤーなら、その情熱を投資に向けてみるのも一つの手でしょう。株価の波に一喜一憂せず、アジアの成長とブランドの進化を応援する「オーナー視点」を持てれば、今の調整局面もチャンスに見えてくるはずです。
投資判断は慎重に行うべきですが、世界で戦える日本発のスポーツブランドとして、ヨネックスの未来は依然として明るいと私は確信しています。


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