ついにこの時が来ました。テニスプレーヤーなら誰もが一度は手に取る、あの赤い旋風。ヨネックスの看板シリーズVCOREの2026年最新モデルがついにベールを脱ぎました。「これ以上スピンがかかってどうするんだ」という期待と不安を胸に、さっそくコートへ持ち込んで3時間ほど打ち込んできました。
今回のアップデート、結論から言うと「ただの進化」ではありません。前作で感じられたわずかなピーキーさが消え、驚くほど洗練された武器に仕上がっています。
VCORE 2026の基本スペックと注目テクノロジー
2026年1月中旬より順次発売が開始された新型VCORE。今回の目玉は、何と言っても「新形状フレーム」と進化したグロメット構造です。
スペック表の数値だけ見ると前作と大きく変わらないように見えますが、手に取った瞬間に「あ、違う」と直感します。フレームのしなり方がより計算されており、ボールが食いつくコンマ数秒の感覚が長くなったように感じます。ラインナップも定番のVCORE 98やVCORE 100に加え、よりフラットドライブを意識したVCORE 100Dが登場するなど、選択肢が広がっています。
【体験】実際に打ってみて分かった「手のひら感覚」の正体
スペック表には載っていない、実際の打球感について語らせてください。
まず驚いたのは、オフセンターで捉えた時の「粘り」です。本来ならミスショットになるような根元のショットでも、フレームがグッと堪えて、スピンの回転でコート内に収まってくれます。これは、新構造グロメットによる「スナップバック(ガットの動き)」の戻りが速くなった恩恵でしょう。
特にVCORE 100では、高い打点で叩いた時の推進力が凄まじいです。前作は上に跳ねすぎて深さを出すのに苦労する場面もありましたが、今作は低く鋭い弾道からグンと落ちる、理想的なエッグボールが面白いように打てました。
ボレーに関しても、VCORE特有の硬さは影を潜め、マイルドなホールド感が手に伝わります。タッチショットの際、「あと数センチ」のコントロールが効く感覚。この安心感は、試合の終盤で確実に生きてくるはずです。
前作(2023年モデル)との決定的な違い
多くのユーザーが気になるのが「買い替える価値があるか?」という点でしょう。私が感じた前作との最大の違いは、スイートスポットの位置です。
前作はやや先端寄りで、そこを外すとパワーロスが顕著でしたが、新作VCOREはより中央寄りに芯を感じられる設計になっています。これにより、激しいラリーの中でも安定したパフォーマンスを維持しやすくなりました。
また、打球音も変化しています。前作の「パシッ」という乾いた音から、今作は「グシャッ」というボールを潰している実感の持てる、より重厚なサウンドへとシフトしています。
ユーザー別・あなたに最適なモデルは?
今回の新作ラインナップ、迷っているなら以下の基準で選んでみてください。
- **「とにかく攻撃的に、スピンで相手を圧倒したい」**なら、迷わずVCORE 98です。操作性が高く、振り抜いた分だけボールが歪みます。
- **「安定感重視、ダブルスでも使い倒したい」**なら、VCORE 100一択。スイートエリアの広さが、あなたのミスをカバーしてくれます。
- **「パワーは欲しいけど重いのは苦手」**という女性やジュニアには、VCORE 100Lがベストバランスです。
まとめ:2026年モデルは「買い」か?
正直なところ、もしあなたが今VCOREの2023年モデルを使っていて、少しでも「ボールが暴れるな」とか「もっと面安定性が欲しい」と感じているなら、今回の新作VCOREは間違いなく「買い」です。
単なるスピンラケットの枠を超え、コントロール性能とパワーを極限まで融合させたこの一本。コートに立った時、あなたの相棒としてこれほど心強い存在はないでしょう。まずは一度、この進化した「赤」を手に取って、その衝撃を体感してみてください。


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