バドミントンを新しく始めようと思ったとき、誰もが最初にぶつかる壁が「どのラケットを買えばいいのか」という問題です。スポーツ用品店に並ぶ数万円の高級モデルを横目に、ひときわ手に取りやすい価格で鎮座しているのがyonex muscle power 5です。「安かろう悪かろう」ではないのか、それとも「コスパ最強」の神ラケットなのか。実際に使い倒した経験をもとに、そのリアルな正体を解き明かします。
そもそも「マッスルパワー 5」ってどんなラケット?
yonex muscle power 5は、ヨネックスのエントリーモデルとして長年愛されているロングセラー商品です。最大の特徴は、フレームのグロメット(ガットを通す穴)の間を隆起させた「マッスルパワーフレーム」構造にあります。これによりガットにかかる摩擦が抑えられ、エネルギーロスを減らしてシャトルを飛ばす力を高めています。
また、yonex muscle power 5のヘッド形状は、ヨネックス独自の「アイソメトリック」を採用。四角いフレーム形状にすることで、多少打点がズレてもきれいに飛んでくれる「スイートエリア」が広く設計されています。
【実録】実際にコートで振り回してみた感想
私が初めてyonex muscle power 5を握ったとき、最初に感じたのは「適度な重み」でした。最近の競技用ラケットは羽のように軽いモデルが多いですが、yonex muscle power 5はアルミフレーム特有のズッシリとした安定感があります。
1. 「飛ばす楽しさ」を教えてくれる打球音
実際にシャトルを打ってみると、「カーン!」という非常に高く、響きの良い音が体育館に響き渡ります。この音がとにかく爽快。カーボン製の高価なラケットが「シュパッ」という鋭い音なら、yonex muscle power 5は「打っているぞ!」という手応えをダイレクトに脳に伝えてくれます。初心者のうちは、この「当たった感覚」が明確であることが、上達への近道になると実感しました。
2. 意外と侮れないコントロール性能
「安いから大雑把な作りだろう」とタカをくくっていましたが、アイソメトリック形状のおかげか、シャトルのコントロールが非常に楽です。特にネット際でのヘアピンショットや、ロブを奥まで飛ばす際、ラケット自体の重みが遠心力を生んでくれるため、筋力に自信がない方でも安定して飛ばすことができます。
3. コンクリートの上でも怖くない頑丈さ
レジャーや公園での練習中、不意に地面を擦ってしまうことがありますよね。カーボン製なら一発でヒビが入るような場面でも、yonex muscle power 5のアルミフレームはびくともしません。ダブルスでパートナーのラケットと接触しても、「ごめん!」の一言で済ませられる(物理的な意味で)タフさは、初心者にとって最大の安心材料です。
yonex muscle power 5を選ぶ際の注意点
もちろん、すべてが完璧なわけではありません。本格的なバドミントンクラブに入り、週に何度も激しい練習をするようになると、yonex muscle power 5の「重さ」が手首の負担に感じる場面が出てきます。また、ガットの張替え上限(テンション)が低いため、プロのような超高速スマッシュを求めるレベルに到達したら、次のステップへ進む合図かもしれません。
しかし、週に一度の趣味や、部活動のスタートアップ、あるいは家族とのレジャー用としては、これ以上の選択肢を見つける方が難しいでしょう。
まとめ:最初の一歩に最適な「相棒」
yonex muscle power 5は、単なる「安いラケット」ではありません。バドミントンの楽しさである「飛ばす爽快感」と「打球の感触」を、壊れにくいタフなボディで届けてくれる、まさに初心者のための相棒です。
これからコートに立つあなたが、もし最初の一本に迷っているなら、迷わずyonex muscle power 5をバッグに忍ばせてみてください。その一振りが、一生モノの趣味の始まりになるはずです。


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