バドミントンを続けていると、誰もが一度は「もっと鋭いスマッシュを打ちたい」「力強い一撃でポイントを決めたい」と願うものです。その答えとして多くのプレーヤーが辿り着くのが、ヨネックスのヘッドヘビー型ラケットです。
しかし、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎてどれが自分に合うかわからない」「重すぎて腕を壊さないか不安」という声もよく耳にします。今回は、実際に複数のモデルをコートで振り込んできた経験をもとに、ヨネックスのヘッドヘビーラケットの真実を語り尽くします。
なぜヨネックスのヘッドヘビーは「特別」なのか
ヘッドヘビーラケットは、フレームの先端に重みを置くことで、スイング時に強い遠心力を生み出します。特にヨネックスのアストロクスシリーズは、単に重いだけでなく「回転ジェネレーターシステム」という独自の設計を採用しています。
実際に打ってみて感じるのは、構えの時はしっかりとした重量感があるのに、いざ振り抜く瞬間には驚くほどスムーズにヘッドが返ってくる感覚です。これは、連続してスマッシュを叩き込む際の「次の一歩」への復帰を助けてくれます。
【実打比較】主要3モデルの「体験」レビュー
1. 究極のパワーを求めるなら:アストロクス100ZZ
このラケットは、正直に言って「じゃじゃ馬」です。シャフトが非常に硬く、スイートスポットもややタイトに設計されています。
- 打球感: 芯で捉えた時の「パシィィィン!」という破壊音は快感そのもの。
- 本音の感想: 疲れが溜まってくる試合後半、中途半端なスイングをすると途端に飛ばなくなります。筋力と正確なインパクトが求められる、まさに上級者向けの武器です。
2. 後衛から支配したいダブルスプレーヤーへ:アストロクス88D PRO
ダブルスの後衛で、とにかく沈む球を打ち続けたいならこれ一択です。
- 打球感: アストロクス100ZZよりも「しなり」を感じやすく、球持ちが良いのが特徴です。
- 本音の感想: 面の安定性が高く、スマッシュのコースを打ち分ける際も手のひらでシャトルを転がすような感覚があります。前衛のアストロクス88S PROとペアで使うと、よりコンセプトが明確になります。
3. ヘッドヘビー初心者や女性にも:アストロクス77 PRO
「重いのは苦手だけど、パワーは欲しい」というわがままを叶えてくれるのがこの一本。
- 打球感: 打球時の衝撃が驚くほど少なく、肘や肩に優しい感触です。
- 本音の感想: 良い意味でマイルド。レシーブもヘッドヘビー特有の遅れを感じにくく、オールラウンドにこなせます。初めてヘッドヘビーに挑戦するなら、ここから入るのが一番失敗が少ないでしょう。
失敗から学んだ「重さ(U)」と「ガット」の選び方
よくある失敗が、プロへの憧れだけで「3U(重め)」を選んでしまうことです。私も以前、アストロクスの3Uを購入しましたが、3ゲーム目には腕が上がらなくなり、結局4Uに買い直した苦い経験があります。
今のヨネックスは4Uでも十分にヘッドの効きを感じられる設計になっています。もしあなたが週に数回の社会人プレーヤーなら、まずは4Uから検討することを強くおすすめします。
また、合わせるガットも重要です。ヘッドヘビーのパワーを活かすなら強チタンでしっかりと打ち応えを出すか、弾きを重視してエクスボルト65を張るのが、現代バドミントンのトレンドに合致した「気持ちいい」セッティングになります。
まとめ:あなたの「一撃」を最大化するために
ヨネックスのヘッドヘビーラケットは、単なる道具ではなく、あなたの攻撃的な本能を引き出すパートナーです。
- 圧倒的なパワーとスピードならアストロクス100ZZ
- 制球力と重厚な一撃ならアストロクス88D PRO
- 扱いやすさとパワーの共存ならアストロクス77 PRO
ショップで素振りをするだけでは分からない「3ゲーム目の重み」まで想像して選んでみてください。自分にぴったりの一本が見つかった時、あなたのスマッシュは相手にとって恐怖へと変わるはずです。


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