バドミントンを数年続けていると、誰もが一度は「もっと器用に、どんな場面でも対応できるラケットが欲しい」と欲が出るものです。そんな中級者のわがままを形にしたような存在が、ヨネックス デュオラ7です。
今回は、私が実際にコートで数ヶ月使い込み、ダブルスとシングルスの両方で試して感じた「生の感触」をベースに、このラケットの魅力を徹底解説します。
握った瞬間に感じる、不思議な安心感
ヨネックス デュオラ7を最初に手にした時の第一印象は、「派手さはないが、手に馴染む」という感覚でした。最近のラケットは超軽量化や極端なトップヘビーが流行りですが、これは適度な重量感(3U)があり、重心バランスが非常にニュートラル。
素振りをしてみると、フォア面とバック面で風切り音が微妙に違うことに気づきます。これがデュオラシリーズ最大の特徴である「デュアルオプティマムシステム」です。最初は「本当に違いなんてわかるのか?」と半信半疑でしたが、実戦でその恩恵を痛感することになりました。
フォアハンド:シャトルを「掴んで運ぶ」コントロール性
スマッシュを打つ際、フォア面(ボックス形状)はシャトルをしっかりとホールドしてくれる感覚があります。パチンと弾くというよりは、一瞬ラケット面にシャトルが乗り、自分の意思でコースを打ち分ける余裕が生まれます。
特に感動したのは、クリアの飛びです。力を入れすぎなくても、粘り強いシャフトのしなりがシャトルを奥まで押し戻してくれます。追い込まれた場面でのロブも、この「粘り」のおかげで甘い球になりにくく、幾度となくピンチを救われました。
バックハンド:驚くほどコンパクトに振り抜ける
一方のバック面(エアロ形状)は、空気抵抗の少なさが明らかに体感できます。ダブルスのレシーブ時、相手の鋭いスマッシュに対して「あ、遅れた!」と思った瞬間でも、ラケットがスッと前に出てくれます。
バックハンドのドライブや、ネット前での細かいヘアピン操作において、この振り抜きの良さは大きな武器になります。フォアは重厚に、バックは軽快に。この矛盾した感覚が一つのラケットに同居しているのがヨネックス デュオラ7の面白さです。
実際に使ってわかった「向き・不向き」
決して万能な魔法の杖ではありません。数ヶ月使い込んで見えてきたリアルな評価をまとめます。
- こんな人には最高:
- コントロール重視で、コースを突いて相手を崩したい。
- ダブルスの前衛・後衛どちらも器用にこなしたい。
- 極端に硬いラケットだと肩や肘が疲れてしまう。
- こんな人には物足りないかも:
- 一撃で決める圧倒的なスマッシュパワーだけを求めている。
- 4Uや5Uの超軽量ラケットに慣れきっている。
結論:あなたのプレーを「一段階丁寧」にする一本
ヨネックス デュオラ7は、派手な一撃を繰り出すための武器ではなく、ミスを減らし、ラリーを支配するための「相棒」です。
打球感はマイルドで、長時間使っていても疲れにくい。それでいて、攻めたい時にはフォアのボックス形状がしっかり応えてくれる。もし、あなたが「自分のプレースタイルがまだ固まっていない」あるいは「もっと安定した試合運びをしたい」と悩んでいるなら、このラケットは間違いなくその答えの一つになるはずです。
ヨネックス デュオラ7をバッグに忍ばせて、次の練習に向かってみませんか?コートに立つのが、今まで以上に楽しくなるかもしれません。


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