バドミントンを長く続けていると、一度は憧れるのがヨネックスのハードヒッター向けモデルですよね。しかし、「性能は魅力的だけど、重くて振り切れない」と諦めていた方も多いはず。そんな層に刺さる救世主が、DUORA 10 LTです。
名機DUORA 10のコンセプトを継承しながら、劇的な軽量化と衝撃吸収性を手に入れたこのラケット。実際にコートで使い込んだ経験をもとに、そのリアルな使用感とメリット・デメリットを余すことなくお伝えします。
4U設計がもたらす「驚きの操作性」と「攻めの継続」
まず手に取って感じるのは、その圧倒的な軽快さです。DUORA 10 LTは4U(平均83g)という重量設定になっており、従来の3Uモデルで感じていた「試合後半の腕の重だるさ」が劇的に解消されています。
特にダブルスの前衛で、相手の強烈なアタックに対して咄嗟にラケットを出す場面。これまでは間に合わなかったシャトルに対しても、手首の返しだけで弾き返せる操作性があります。軽量化されると打ち負けるイメージを持たれがちですが、フレームの剛性がしっかりしているため、相手の球威に押される感覚はほとんどありませんでした。
デュアルオプティマムシステム:フォアとバックで変わる「打球感」の正体
このラケット最大の特徴は、表と裏で形状が異なる「デュアルオプティマムシステム」です。実際に打ち比べてみると、その差は明確に指先に伝わってきます。
- フォアハンド(ボックス形状):シャトルをグッと掴んで押し出す感覚があります。スマッシュを打つ際、YONEXらしい力強い打ち応えがあり、「軽量モデルだからスマッシュが軽い」という先入観を良い意味で裏切ってくれます。
- バックハンド(エアロ形状):空気抵抗がスッと抜ける感覚があり、振り抜きが非常に鋭いです。特筆すべきはバックのクリア。非力なプレイヤーでも、ヘッドの返りの速さを利用して奥まで飛ばせるようになります。
バイブスレイヤーカーボンが生む「体に優しい」打球感
個人的に最も感動したのは、インパクト時の衝撃の少なさです。DUORA 10 LTには「バイブスレイヤーカーボン」が採用されていますが、これが肘や肩への負担を驚くほど軽減してくれます。
以前、より硬いラケットを使用していた際は、練習後に肘に違和感が出ることもありました。しかし、DUORA 10 LTに変えてからは、冬場の冷え込んだ体育館で芯を外して打ってしまった時でも、嫌な振動が残りません。女性やジュニア、あるいは怪我を抱えながらも高いパフォーマンスを維持したい社会人プレーヤーにとって、この「優しさ」は大きな武器になります。
実際に使ってわかった、唯一の注意点
完璧に見えるDUORA 10 LTですが、慣れが必要な点もあります。それは「ラケットの向き」です。
瞬時にグリップを回す癖がある人は、今どちらの面を向いているかを無意識に把握する必要があります。オレンジとイエローの鮮やかな配色で視覚的に判別しやすくなってはいますが、慣れるまでは「今のショットはエアロ側で打てていたかな?」と確認しながらの練習になるでしょう。ただ、一度この二面性の恩恵に慣れてしまうと、他のラケットに戻った時に物足りなさを感じるほどです。
結論:どんなプレイヤーが選ぶべきか?
DUORA 10 LTは、単なる「DUORA 10の軽量版」ではありません。軽さを武器にしたスピードプレーと、しっかりとした打球感を両立させた、極めてバランスの良い一本です。
- 重いラケットは疲れるが、しっかり叩き込みたい
- バックハンドの飛距離を伸ばしたい
- 腕への負担を減らして、長くプレーを楽しみたい
そう考えるなら、DUORA 10 LTはあなたの最高のパートナーになるはずです。次の試合、このバドミントンラケットをバッグに忍ばせて、コートを縦横無尽に駆け回ってみませんか。


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