「最近、どうもショットが安定しない」「ラケットが手の中で遊ぶ感じがする」
もしあなたがそう感じているなら、それはラケットの性能のせいではなく、わずか数百円の「グリップテープ」が原因かもしれません。
テニスにおいて、体とラケットが接触する唯一のポイントがグリップです。ここが滑る状態では、どんなに高価なラケットを使っても本来のパフォーマンスは発揮できません。今回は、週3回はコートに立つテニス中毒の筆者が、数多の失敗を経てたどり着いた「本当に信頼できるグリップテープ」を、実体験ベースで徹底解説します。
【実録】グリップテープをケチって起きた、コート上の悲劇
かつての私は「まだ色が少し変わっただけだし大丈夫」と、3ヶ月以上も同じテープを使い続けていました。しかし、ある真夏の試合中。大事なポイントでサーブを打った瞬間、汗で滑ったラケットが手の中から文字通り「発射」され、相手コートまで飛んでいってしまったのです。
幸い怪我はありませんでしたが、それ以来、握力が無意識に強まり、結果としてテニス肘を患うことになりました。この経験から学んだのは、**「グリップテープは消耗品ではなく、ショットの精度を司る精密パーツである」**ということです。新品に巻き替えた瞬間の、あの吸い付くような安心感。余計な力を入れずにスイングできる感覚こそが、上達への近道だと確信しています。
あなたはどっち?タイプ別・失敗しない選び方
星の数ほどあるテープの中から、自分に合うものを見つける基準は「手汗の量」と「季節」です。
- ウェットタイプ(主流)手に吸い付くようなしっとり感が特徴。乾燥肌の人や、冬場の乾燥する時期に最適です。
- ドライタイプさらさらした質感が特徴。手汗をかく人や、湿度の高い夏場に真価を発揮します。
- 穴あき・凸凹タイプ通気性を重視したい方や、指の引っ掛かり(指掛かり)を強く意識したいテクニカルなプレーヤー向けです。
【2026年最新】テニス愛好家が選ぶ「神」グリップテープ5選
実際に私が使い倒し、仲間内でも評価の高かった銘柄を厳選しました。
1. 迷ったらこれ!王道のスタンダード
ヨネックス ウェットスーパーグリップ「迷ったらこれを買っておけば間違いない」と言い切れる、日本で最も普及しているテープです。適度な厚みとしっとり感のバランスが絶妙で、どんなラケットにも合います。私も常にバッグの中に3本入りパックを忍ばせています。
2. 真夏の救世主。汗を吸うほどに止まる
トーナ トーナグリップ オリジナルプロの使用率が異常に高いことで有名なドライグリップ。巻き始めは少しカサカサしますが、汗を吸うとグリップ力が増すという不思議な特性を持っています。夏場のハードな練習では、これ以外の選択肢は考えられません。
3. 一度使ったら戻れない、究極のしっとり感
ボウブランド プログリップ「少し高いけれど、それだけの価値がある」とベテラン勢が口を揃えるのがこちら。耐久性が非常に高く、ウェット感が長持ちします。手に馴染む感覚がとにかく上品で、ショットのフィーリングを大切にするプレーヤーに愛されています。
4. フェデラーも愛した、絶妙な打球感
ウィルソン プロ・オーバーグリップ厚すぎず、薄すぎない。ラケットの角(エッジ)をしっかりと感じ取ることができるため、ボレーなどの繊細なタッチが必要な場面で威力を発揮します。私の感覚では、他のテープよりも少し「伸び」が良く、綺麗に巻きやすいのもポイントです。
5. グリップを太くしたくない技巧派へ
キモニー ハイソフトEX極薄「グリップサイズを変えたくないけれど、グリップ力は欲しい」という願いを叶えてくれる超極薄モデル。ラケットの八角形が指先にダイレクトに伝わるため、グリップチェンジが頻繁な方には特におすすめです。
【Q&A】交換時期の目安と、長持ちさせる裏技
Q: いつ交換すればいいですか?
A: 見た目が汚れていなくても、表面の質感が変わったら交換時です。目安として、週1〜2回のプレーなら1ヶ月、週3回以上なら2週間が限界です。私は「試合の前日」には必ず新品に巻き替えるようにしています。メンタル的にも「滑らない」という安心感は大きな武器になります。
Q: 長持ちさせるコツはありますか?
A: プレーが終わった後、そのままバッグにしまっていませんか? 面倒でも、一度グリップ部分を外に出して陰干しするだけで、雑菌の繁殖と劣化をかなり抑えられます。
Q: 巻き方のコツを教えて!
A: 利き手が右なら、右巻きに。重なりを一定にするのがコツですが、指の当たる部分だけ少し重ねを多くして「山」を作ると、滑り止め効果が高まるという自分なりのカスタマイズも楽しめます。
まとめ:手のひらの感覚を信じよう
グリップテープは、あなたの意思をラケットに伝える「伝導体」です。もし今使っているラケットに違和感があるなら、まずはヨネックス ウェットスーパーグリップのような王道モデルを巻いてみてください。
あなたのプレースタイルに合った「運命の1本」が見つかれば、今まで諦めていたあのショットも、きっとコートに突き刺さるはずです。
次の方策として、これらのテープを実際にラケットに巻く際の「シワにならないプロの巻き方解説」を準備しましょうか?


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