「ヨネックスのラケット、種類が多すぎて結局どれがいいの?」
「ジオブレイクとボルトレイジ、自分に合うのはどっち?」
ソフトテニスをしていれば、誰もが一度はぶつかる悩みです。国内シェアNo.1を誇るヨネックス。そのラインナップは多岐にわたり、性能を正しく理解して選ばないと、「ラケットに振られてしまう」あるいは「パワーが伝わらない」といった事態を招きかねません。
この記事では、元プレイヤーとしての感覚と最新のトレンドを交え、ヨネックスのソフトテニスラケットを徹底解説します。
ヨネックスのラケット選びで失敗しないための「3つの軸」
ネットの情報スペック表だけでは見えてこない、現場のリアルな選び方のコツをお伝えします。
1. プレイスタイルに合わせた「アルファベット」の確認
ヨネックスのモデル名には、必ずと言っていいほど「V」「S」「VS」という記号がつきます。
- V(Volley): 前衛向け。操作性を高めるために、少し短めでヘッドが軽い設計です。
- S(Stroke): 後衛向け。遠心力を利用して鋭いシュートを打てるよう、ヘッドが重めで全長が長めです。
- VS(Versus): 全ポジション対応。前後の役割が流動的な現代テニスにフィットします。
2. 「食いつき」のジオブレイクか、「弾き」のボルトレイジか
現在のヨネックスは、大きくこの2つのシリーズに分かれています。ここを間違えると、打球感が全く別物になってしまいます。
3. 重量規格(UXLとUL)のリアルな差
よく「力が自信ないからUXL」と言われますが、高校生以上でしっかり振り切りたいならULが安定します。UXLは操作性が抜群ですが、相手の強い球に打ち負けやすいという側面もあるため、成長スピードに合わせて選ぶのが吉です。
【体験レビュー】2大看板シリーズ、実際どう違う?
実際にコートで打ち比べた際のフィーリングを深掘りします。
ジオブレイク(GEOBREAK):「ねじれる」から「攻められる」
ジオブレイク 70Sを握ってストロークした瞬間、独特の「粘り」を感じます。インパクトの瞬間にラケットがボールをギュッと掴む感覚があり、そこから強烈な回転がかかります。「あ、アウトかな?」と思ったボールが、ベースライン際でグンと落ちるあの快感は、一度味わうと病みつきです。
ボルトレイジ(VOLTRAGE):「弾き」のスピードで圧倒する
一方で、ボルトレイジ 7Vに持ち替えると、その打球音の高さに驚きます。「パンッ!」という乾いた音と共に、一瞬でネットを越えていくスピード感。ボレーの反応速度がワンテンポ早くなる感覚があり、攻撃的な前衛を目指すならこれ以上の武器はありません。
レベル・ポジション別!今選ぶべきおすすめモデル
初心者の最初の1本なら
まずは、軽さと扱いやすさを最優先しましょう。エアライドは、新入部員にとっての「正解」です。フレームが柔らかく、フォームが固まっていない状態でも楽にボールを飛ばせます。
中学生の買い替え・2本目に最適
1年ほど練習して「もっと強い球を打ちたい」と思ったら、ボルトレイジ 5VSを強くおすすめします。全ポジション対応なので、前衛か後衛かまだ迷っている時期でも安心。適度な反発力があり、上達を加速させてくれます。
後衛でゴリゴリに攻めたいなら
ジオブレイク 70S一択です。ヨネックス独自の「ジャイロバーストシステム」が、回転量を最大化してくれます。カットサーブのキレも格段に変わります。
前衛でネット際の魔術師を目指すなら
圧倒的な弾きを誇るボルトレイジ 7V。相手のシュートボールを「面を作るだけで」鋭いカウンターに変えることができます。ボレーの感触を手に伝えやすく、繊細なタッチも可能です。
競技志向のハードヒッターへ
パワーに自信があり、自分のスイングでボールを潰したいならボルトレイジ 8Sやジオブレイク 80Gに挑戦してください。正直、かなり硬いです。しかし、芯を食った時の威力は他の追随を許しません。
実は重要!ガットとテンションの裏話
ラケット選びと同じくらい大切なのが、ガット(ストリング)選びです。
私の経験上、ジオブレイクのような食いつき系ラケットには、S-ファングのようなコーティングの強いガットを合わせると、よりスピン性能が際立ちます。
また、テンションについても一言。冬場にボールが飛ばないと感じたら、普段より1〜2ポンド下げてみてください。ラケットの性能を引き出すには、自分の力だけでなく「環境に合わせる」余裕も必要です。
まとめ:あなたの武器をヨネックスで見つけよう
ヨネックスのラケットは、プレイヤーの個性を引き出すための精密機械です。
- 自分のスイングでコースを突きたいならジオブレイク
- スピードと音で相手を威圧したいならボルトレイジ
まずはショップで一度、そのグリップを握ってみてください。手のひらに伝わるしっくりくる感覚こそが、次の試合であなたを勝利に導くサインかもしれません。


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