バドミントンを愛するプレイヤーなら、一度は憧れるヨネックスのハイエンドラケット。しかし、最近はフリマアプリや海外通販サイトで、驚くほど精巧なコピー品が出回っています。私自身、過去に「安さ」に負けて苦い経験をした一人です。この記事では、手元のラケットが「信頼できる相棒」なのかを判断するためのシリアルナンバーの読み解き方と、実物比較で分かったチェックポイントを詳しく解説します。
1. シリアルナンバー(製造番号)を読み解く:日付と国コードの秘密
ヨネックス バドミントンラケットのシリアルナンバーは、単なる管理番号ではありません。そこには「いつ、どこの国向けに」作られたかの情報が刻まれています。
チェックすべきは、剣先キャップ(グリップのすぐ上のプラスチック部分)に刻印された英数字です。
- 数字の羅列(例:100431): 最初の2桁が「日」、次の2桁が「月」、5枚目が「西暦の末尾」、最後が「製造ライン」を指します。つまり「100431」なら、2013年4月10日に1番ラインで作られたことを意味します。
- アルファベット(例:JP): これが非常に重要です。日本国内の正規店で購入したものであれば、必ず「JP」と刻印されています。
私が以前、格安で購入してしまったアストロクスには「CH(中国向け)」とありましたが、刻印の掘りが浅く、フォントもどこか弱々しいものでした。
2. 【体験談】偽物を掴んで分かった「違和感」の正体
実際に偽物を手にしたとき、シリアルナンバー以外にも「あれ?」と思う瞬間がいくつもありました。
レーザー刻印か、ただの印刷か
本物のナノフレアなどは、シリアルナンバーがレーザーで深く、鋭く刻印されています。指の腹でなぞると、はっきりと凹凸を感じます。一方、粗悪な偽物はインクで印刷されているだけであったり、彫りが浅すぎて滑らかだったりします。
ホログラムシールの「しぶとさ」
シャフト部分に貼られているゴールドのホログラムシール。本物は爪で剥がそうとしても、シールが層状に壊れるようにできており、綺麗には剥がれません。私が遭遇したコピー品は、端を少し引っ掛けただけで「ペロッ」と一枚のシールとして剥がれてしまいました。
実際に打ってみた時の「音」と「振動」
見た目をどれだけ似せても、中身まではコピーできません。本物のヨネックスラケットは、シャトルを捉えた時に「パシッ」と乾いた良い音が響きます。しかし、偽物はどこか鈍い音がし、手に嫌な振動が残ります。長時間使うと手首を痛めそうな違和感がありました。
3. 2024年以降の新しいシリアル形式に注意
最近のヨネックス製品では、偽造防止策としてシリアルナンバーの形式がアップデートされています。従来の「JP」といった国コードが含まれない数字のみの8桁構成などが導入されており、「JPがないから偽物だ!」と即断する前に、最新の製品仕様を確認することが大切です。
特にボルトリックシリーズの後継モデルなどを中古で検討している方は、この新しい形式の存在を覚えておいて損はありません。
4. 確実に本物を手に入れるために
ネット上の「並行輸入品」という言葉には注意が必要です。たとえ本物であっても、日本国内の保証(SGマーク)が受けられないケースがほとんどです。
確実なのは、やはりヨネックスの正規取扱店で購入すること。そして、もし個人間売買を利用するなら、「シリアルナンバーとホログラムシールの接写画像」を必ず要求しましょう。これを渋る出品者からは、購入を控えるのが賢明です。
道具への信頼は、プレーの自信に直結します。あなたのヨネックスが、最高のパフォーマンスを引き出してくれる本物であることを願っています。


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